「寿司が安い!」と驚く外国人 止まらない円安 海外への旅行には負担… ドル建てで輸入食材を使う飲食店は経費増に頭悩ます
外国為替市場では3月27日に円相場が一時1ドル=152円台に迫る、33年8か月ぶりの円安水準となりました。止まらない円安、海外旅行や飲食業界に大きな影響が出ています。 【写真で見る】止まらない円安、海外旅行や飲食業界に大きな影響
一時1ドル=152円台に迫る円安水準
多くの旅行客でにぎわう福岡空港の国際線ロビー。春休みを利用して海外に出かける人も少なくないようです。 旅行客「韓国にいきます。おいしいものを食べられたらいいな、と」 そんな中、外国為替市場では円相場が一時1ドル=152円台に迫る円安水準に。これは、1990年7月以来、33年8か月ぶりの水準で、海外に出かける人にとっては頭が痛いところです。 グアムに行く人「高いよね…高いなと思います。(現地では)無駄なものを買わないように」 エジプトに行く人「今もちょうど銀行で、いったんドルに換えてからエジプトに行こうと思っていたんですけど、最近見ていた水準より下がっていて。お財布には痛いけど、今しか行けないので」
「同じブランドなら日本が安い」と喜ぶ韓国人
一方、日本に来た外国人観光客は円安の恩恵を受けているようです。 韓国人観光客「日本と韓国にある共通のブランドを見ましたが、日本で買った方が安かったので買いました」 イタリア人観光客「寿司を食べたが、2人で8000円だった。イタリアで寿司を食べるなら、4~5万円は必要」
値上げ迫られ頭を抱える飲食店も
「これ以上値上げはできない」と頭を抱える飲食店もあります。北九州市八幡東区のカレー店にうかがいました。 スリランカカレー店 KANDYAN 小林典子店主「これはけっこう高いですよ、一袋がけっこう高くなっているから、2~300円は上がっているんじゃないかな」 商店街の中に店を構えるカレー店。カレーに欠かせないスパイスもドル建てで輸入しているため、円安が進むと大きな痛手となります。これまでの円安や物価高を受けて、すでに販売価格を100円から200円ほど値上げしています。 小林典子店主「(単品で)1000円以上は商店街ではつけられないと思っていて、1000円は維持しつつ、ほかのスペシャルメニューとかは100~200円上げている。飲食業だけをするのは厳しい」 止まらない円安。私たちの暮らしに与える影響は、どこまで広がるのでしょうか。