市川團十郎「芸事への向き合い方の刺激に」 歌舞伎座初のF1パブリックビューイング
歌舞伎俳優市川團十郎(46)が24日、東京・歌舞伎座で「F1ラスベガスGPパブリックビューイングイベント」に出席し、元F1ドライバー佐藤琢磨さん、長男市川新之助とトークセッションを行った。歌舞伎座で、モータースポーツも含めたスポーツのパブリックビューイングが行われるのは初。 【写真】歌舞伎座で行われたF1パブリックビューイングイベントで舞踊を披露する市川團十郎 F1マシン2台が舞台上にある中で「延年之舞」を披露した團十郎は「歌舞伎座の空間に(マシンが)あるのが斬新」とし、「F1と歌舞伎のコラボが初めて。歌舞伎座でということもなかなかないことなので初めてづくしです。普段感じる歌舞伎座とは全然違う。上手に昔のフェラーリ、下手に現代版があり、興奮してます」と話した。 父で12代目團十郎さんがF1好きで、アイルトン・セナさんのファンだったことを明かし「12代目團十郎はF1が大好きで、芝居がないときはずっと見てましたね」と振り返った。さらに「子供の時は何がおもしろいのかが分からなかったですけど、徐々に分かって、細かいことが分かれば分かるほどおもしろい。研ぎ澄まされていく技術の中で戦っていらっしゃる様子を肌で感じ、芸事への向き合い方の刺激になっています」と語った。 團十郎は25年のF1日本グランプリアンバサダーに委嘱され「鈴鹿では、歌舞伎もご披露させていただきたいと思っています」と話した。 今年も残り1カ月少しになり、今年を振り返る漢字を聞かれると、新之助は「楽」を挙げ「思いつかないので…」と笑わせ、團十郎は「終始」と回答、2年にわたる襲名披露興行が終わり、新たな1歩が始まるとした。