過去の補欠校の成績は? 近江は20日に長崎日大戦 選抜高校野球
第94回選抜高校野球大会の第2日第2試合は、選手や関係者の新型コロナウイルス感染で出場を辞退した京都国際に代わり、近畿地区で補欠1位校の近江(滋賀)が長崎日大と対戦する。春のセンバツで補欠校が出場するのは13回目。これまで、どんな戦いを繰り広げてきたのか。 【藤浪や松坂が…】センバツの覇者たちを写真で 補欠校として出場した12校のうち、初戦を突破したのは3校。突然の舞台で力を発揮できずに終わったチームが大半だった。前回は第78回大会(2006年)。駒大苫小牧(北海道)に代わり、北海道栄が出場した。 開幕2週間ほど前に出場が決まった北海道栄でエースとして先発マウンドに立ち、現在は社会人野球のNTT西日本でプレーする浜崎浩大は「調整不足はあったと思う。特に打者は投手の球を見慣れていなかった」と振り返る。1回戦でプロ野球・元日本ハムの斎藤佑樹さんがエースだった早稲田実(東京)と対戦し、0―7で敗れた。 突然の大舞台に臆せず、上位進出したのは第64回大会(1992年)に神戸弘陵(兵庫)の出場辞退で出番が回ってきた育英(同)。1、2回戦はいずれも零封で突破。準々決勝は浦和学院(埼玉)に2―4で敗れたものの、8強入りを果たした。 無念の辞退となったライバルチームの思いを背負い、グラウンドに立つ近江の選手たち。浜崎は「すごく大変だと思うが甲子園という舞台を楽しんで、京都国際の分も上位進出できるよう頑張ってほしい」とエールを送った。【川村咲平】 ◇補欠からセンバツに出場した高校の戦績 12回 中京商◯5―1育英商(2回戦) ●3―7広陵中(準々決勝) 24回 長崎商◯3―2日大三(2回戦) ●2―5八尾(準々決勝) 30回 和歌山工●0―1高知商(1回戦) 37回 今治南●4―5大谷(1回戦) 39回 倉敷工●2―3津久見(2回戦) 43回 芦別工●1―5近大付(2回戦) 47回 佐世保工●4―7静岡商(1回戦) 56回 砂川北●7―18PL学園(1回戦) 59回 常総学院●0―4明石(1回戦) 64回 育英◯8―0駒大岩見沢(1回戦) ◯4―0広陵(2回戦) ●2―4浦和学院(準々決勝) 72回 高岡第一●0―2国士舘(1回戦) 78回 北海道栄●0―7早稲田実(1回戦)