富山復興へ800人、手を携え 東京県人会連 懇親のつどい 朝乃山「悔しさぶつける」
東京富山県人会連合会の懇親のつどいは4日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで開かれ、首都圏在住の県出身者ら約800人が能登半島地震で傷ついたふるさとに思いを寄せ、復興に向けて手を携えていくことを誓った。会場には朝乃山(富山市呉羽町出身、富山商高OB、高砂部屋)も駆け付け、名古屋場所(7月14日初日・ドルフィンズアリーナ)への意気込みを語った。 【写真】名古屋場所への決意を語る朝乃山 3月に県人会連合会長に就任した大田弘氏は富山県が分離、独立して140年が経過したとし「先輩方の燃え盛る郷土愛と絆が富山県人の誇り。富山の最強の応援団として活動する」と力を込めた。 新田八朗知事は3年で震災からの復旧、復興を進めるロードマップを策定したとし、「富山の元気が北陸を元気にするという気概を持って全力で取り組む」と強調。人口減少が進む中で関係人口の拡大が重要だとして「皆さんがキープレーヤーになる。協力をお願いしたい」と呼び掛けた。 新田知事が、7期14年にわたって県人会連合会長を務めた桑山征洋氏に感謝状を贈呈。東京城端会長の久藤弘之氏(南砺市出身)、東京入善会長の室勝弘氏(同町出身)がふるさと賞に選ばれた。大田会長が旭日大綬賞を受けた石井隆一前知事ら叙勲、褒章を受けた県関係者に記念品を手渡した。 朝乃山は壇上でマイクを握り、夏場所は膝のけがにより全休したとし、「この悔しさを名古屋場所にぶつける。応援をお願いします」と決意を込めた。 師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)は「状態をみながら調整していけばいい。来場所はやってくれる」と期待。東京朝乃山後援会の桑山会長は「休場した分、来場所は『倍返し』で活躍してくれるはずだ」と話した。 ●村上「パリでメダルを」 ウエイトリフティング男子102キロ超級でパリ五輪に出場する村上英士朗選手(いちご、富山市出身)も壇上に上がって「パリ五輪でメダルを獲得したい」と意気込んだ。 富山に適した多機能複合型のサッカースタジアム整備を目指している県サッカー協会は、新スタジアム構想への協力を求めた。 五箇山会による麦屋節とこきりこが披露され、八尾町郷友会がおわらを踊り、郷土への哀愁を誘った。 県人会連合会の東豊昭専務が活動報告した。県内10市町の首長が出席し、井上学県議会副議長の発声で乾杯した。会場ではいきいき富山物産市も開かれた。