トランプ氏がリードを広げているのに、イーサリアムはビットコインより弱気
DEXトレーダーはETHの上昇余地は限定的と見ている
主要な分散型取引所(DEX)であるDeriveでは、9月のイーサリアムのコールオプションの売買比率は2.5:1だった。ビットコインのオプションでは、この流れははるかに均衡していた。 イーサリアムのコールの売り(権利行使)に比較的大きな関心が寄せられていることは、トレーダーがイーサリアムの顕著な上昇ボラティリティを予測していないことを意味する。 「イーサリアムの買い残高の偏り、コールの売り残高が買い残高のほぼ2.5倍であることは、トレーダーが今のところ上昇余地は限定的と見ていることを示唆している。この2つの資産間の乖離は、選挙日が近づくにつれ、注目すべき重要なポイントとなるだろう」と、Deriveの創設者であるニック・フォースター(Nick Forster)氏は月次報告書でCoinDeskに語った。
トランプ氏のリードが広がる
分散型予測市場ポリマーケット(Polymarket)では、トランプ氏の当選確率が2カ月ぶりの高値となる55.8%に急上昇し、ハリス氏は43.8%にとどまった。 一般的な見方では、トランプ氏の勝利の可能性はビットコインとDeFiの両方にポジティブな影響を与えると考えられている。この認識は、おそらくトランプ氏が9月にDeFiプロトコル、ワールド・リバティ・ファイナンシャル(World Liberty Financial)をローンチする決定を下したことに由来する。 10月9日、このプロトコルは、ETHとWBTCにステーブルコインの流動性を提供し、アーべ(Aave)のユーザーベースを拡大することに焦点を当てて、2つのプロジェクトをリンクする提案をアーべに提出した。 それでも、スタンダード・チャータード(Standard Chartered)を含む一部の観測筋は、トランプ氏の勝利はイーサリアムのライバルであるソラナにとってより有益であり、ハリス氏が大統領に就任した場合はイーサリアムがより繁栄するだろうと述べている。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:Sentiment More Bearish for Ether Than Bitcoin Even as Trump Widens Leads Over Harris
CoinDesk Japan 編集部