「世界観ドストライク」「これが正解か」声優じゃないのに主役で高評価を得る芸能人
『デデデデ』のインパクト、大!
声優総合情報誌「声優グランプリ」(主婦の友社)の付録である声優名鑑の最新版によると、いまや声優さんは1742人もおり、TVアニメや映画でその声を聞くだけでなく、バラエティ番組で姿を見かける日も少なくありません。アニメを好きな読者のみなさんも、好きな声優のひとりやふたりはいるのではないでしょうか。 【画像】えっ、顔は似てないのに声はぴったり! こちらが『デデデデ』主人公を務める美人アーティストです(5枚) そのような声優全盛期といっても過言ではない現代ですが、一部のアニメ作品では声優ではなく俳優やアーティストをキャスティングすることがあります。しかもゲストや本人役ではなく、主人公やヒロインなどのメインキャラクターとして声の出演をしていることも少なくありません。 ●幾田りらさん&あのさん そもそもなぜ本職声優ではない人々が起用されるかというと、アニメ好き以外の一般層にもアプローチしたいという制作側の意図が一番の要因でしょう。その是非はさておき、そういった話題性という点で最近インパクトがあったのは、2024年3月に劇場公開が始まった『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』です。 本作では主人公である「小山門出(かどで)」をYOASOBIのikuraこと幾田りらさん、もうひとりの主人公である「中川凰蘭(おうらん)」をあのさんが演じています。近年に大ブレイクを果たしたふたりのアーティストがW主人公、そして主題歌アーティストとして共演ということで本作は注目を集めました。特にあのさんのキュートな声や少し舌っ足らずなしゃべり方は、変わり者な凰蘭に絶妙にマッチしており好印象だった人も多いでしょう。 2024年5月24日に公開が予定されている『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章』では物語が激動しそうであり、ふたりのどんな演技を聞けるのか注目です。
●神木隆之介さん
【おもな担当キャラクター】 ・『ハウルの動く城』マルクル ・『サマーウォーズ』小磯健二 ・『君の名は。』立花瀧 続いて、今回のテーマで多くの人が思い浮かべるであろう、俳優の神木隆之介さんです。彼が、近年のアニメ映画ブームの火付け役ともいえる『君の名は。』で主人公の「立花瀧」を演じた際は、「声優アワード」で主演男優賞を受賞します。その後も『天気の子』『すずめの戸締まり』といった新海誠監督作品に出演しました。ほか、『サマーウォーズ』や『シン・エヴァンゲリオン劇場版』、『100日間生きたワニ』といった話題作にも出演しています。 振り返れば、アニメをメインとする声優をあまり起用しないジブリ映画の『千と千尋の神隠し』や『ハウルの動く城』などにも出演しており、神木さんが演じてきたキャラクターはバラエティ豊かです。今後はどんなキャラクターで声を聞かせてくれるでしょうか。