無登録でFX取引か、ミラートレード勧め16億円集める 男4人逮捕
無登録で外国為替証拠金取引(FX)を募り、資金を運用したなどとして、警視庁は投資スクール運営会社(東京都中央区)代表の浜本学泰(51)=東京都中野区=と、FX投資事業会社の実質的経営者の岩井崇(47)=江東区=の両容疑者ら男4人を金融商品取引法違反(無登録営業)容疑で逮捕し、12日に発表した。 同庁は、浜本容疑者らがプロの投資家などのFX取引を自らの取引として反映する自動売買システム「ミラートレード」の利用を勧め、2019年~23年に約1500人から16億円を集めたとみている。いずれも認否を明らかにしていない。 生活経済課によると、岩井容疑者ら3人の逮捕容疑は昨年2~11月、無登録で都内などの40~50代の男女5人に、ミラートレードを利用するなどして約800万円分のFX取引をしたというもの。 浜本容疑者の逮捕容疑は昨年6~11月、自身が運営する投資セミナーの利用者にミラートレードの利用を勧め、無登録で投資の助言をしたというもの。 浜本容疑者はセミナーで「自力でFXで利益を出すのは難しい」などと指摘し、ミラートレードで専門家に任せれば確実に利益が出せるなどと呼びかけていた。出資した人の多くは利益が出ていなかったという。(吉村駿)
朝日新聞社