メッツ戦に先発したカブス・今永（AP）

◇２１日（日本時間２２日）　カブス１―１１メッツ（シカゴ） 　カブスの今永昇太投手（３０）は地元でのメッツ戦に先発。メジャー自己最短の３イニング０／３で、いずれも自己ワーストの３被弾、１１安打１０失点。１４試合目の先発で初めて大炎上し、２敗目（７勝）を喫した。鈴木誠也外野手（２９）は２打数無安打、２四死球。 ◆カブス・今永昇太「０・00」【写真】 　今永の防御率は、既にシーズン中盤ながら試合前の１・８９（ＭＬＢ３位）から２・９６（同１８位）まで膨れ上がった。 　不可解な大炎上だった。今永は被安打「１１」のうち、９分割ストライクゾーンの真ん中近辺だったのはリンドアに打たれた２本目の二塁打のみで、それも内寄りだった。高さも真ん中付近だったのは、前出の二塁打も含めて２本のみ。地元中継局マーキーＳＮのジョン・シアンビ実況は、１回に「悪い兆候なのは、悪い球ではないコースを痛打されていることです」と懸念し、相方のジム・デシェイーズ解説者は「今永はメジャー全体でフライ率が３番目に高い。夏のデーゲームの（本拠地）リグリーフィールドはボールが飛ぶし…」と語っていたが、それが現実のものとなってしまった。 　この日は球速ダウンも顕著だった。直球の平均球速が前回登板までの１４８キロから１４５キロに落ち、変化球も宝刀スプリットなど全球種の球速が軒並みダウン。痛打が目立ち、打球初速９５マイル（約１５３キロ）以上の通称『ハードヒット』が１１本、同１００マイル（約１６１キロ）以上の打球が８本もあった。