鈴木誠也もトレード候補?「契約に拒否条項があるからといって…」米メディアは移籍の可能性伝える「選手が残りたくないケースは多々ある」
◇2日(日本時間3日)MLB カブス4―6フィリーズ(シカゴ) カブスの鈴木誠也外野手(29)は地元のフィリーズ戦で11号3ランを放つなど4打数2安打、3打点。直近6戦で3発目と上り調子だ。試合は追い上げも及ばずに敗れ、直近9戦で7敗目。借金「8」(39勝47敗)は今季ワーストを更新した。 ようやく復調気配の鈴木とは対照的なチームに、激震を起こすニュースが飛び込んだ。米国を代表するナショナルライターの一人、ジョン・モロシ記者はカブス地元AM局WSCRに番組出演。今月末にトレード期限を控え、カブスが今季の優勝争いを諦めて『売り手』に回ると伝えた。 「カブスは他球団に対し、『今月後半はトレード放出にオープンな姿勢でいる』とシグナルを送った。まだ具体的な交渉にはなっていないが、年俸総額の削減とチーム構成を一新する放出候補としてベリンジャー、ハップ、タイヨンらが挙がっている」 この一報を受け、打線の中軸に座る鈴木やハップがトレードされる可能性についてファンから質問を受けた米MLBトレードルーマーズは、あり得ない話ではないとした。 「2人の契約はトレード拒否条項が盛り込まれている。だが、だからといって移籍が不可能なわけではない。鈴木が『どんな状況でも(トレード移籍候補とうわさされるマリナーズの本拠地)シアトルではプレーしたくない』と言えば話はそれまでだが、チームに望まれていなければ選手が残りたくないケースは多々ある。トレード拒否条項を破棄すれば、何らかのボーナスを得られることもある」 日本のファンに同様のケースとして思い出されるのは2012年だ。当時マリナーズのイチローは、自らが引くことで低迷が続くチームの年俸削減につながることなどを理由にトレード拒否条項を自ら破棄し、同年7月にヤンキースに移籍した。 マック、イチローがそうだったように、鈴木が名字のメジャー日本選手はトレードで動く運命なのか…。同じくトレード候補に挙がっているレッドソックスの吉田正尚外野手とともに、今夏は日本を代表する左右のスラッガーの動向から目が離せない。
中日スポーツ