「30人に痴漢」と被告・青森地裁初公判で
青森市内を走行中のバス車内で女性の尻を触るなどしたとして、県迷惑行為等防止条例違反の罪に問われている同市の男が「30人くらいの女性に痴漢をした」旨の供述をしていることが13日、青森地裁(藏本匡成裁判官)で開かれた公判で明らかになった。 男は同罪で起訴された青森市金沢5丁目、無職の男(75)。同日、青森地裁で開かれた初公判で起訴内容を認めた。起訴状によると、9月13日朝、同市を走行中のバス車内で、自らの下半身を乗客の女性の尻に押しつけて触ったとされる。当時、同じバスに乗っていた警察官が犯行状況をスマートフォンで動画撮影し、被告を現行犯逮捕した。 検察側の冒頭陳述によると、被告は今年5月ごろから走行中のバス車内で同様の行為を繰り返していたという。自宅から車で出かけると、市内の駐車場に車を止め、痴漢目的でバスに乗って犯行に及んでいたとされる。 弁護側によると、今回の被害者とは示談が成立している。被害者は「バスに乗りたくないと思うようになった」と話しているという。 検察側は別の女性に対して同様の行為をしたとして、追起訴1件を予定していることを明らかにした。