「おそらく相手を間違えたのだろう」 角田裕毅、レースを台無しにしたヒュルケンベルクに対して皮肉…専門メディアは「6位維持は難しい」とRBの今後に厳しい見解
ヒュルケンベルクがスタート直後に角田のチームメイトであるダニエル・リカルドとのアクシデントで車にダメージを負っていたこともあり、インタビュアーから「ヒュルケンベルクは誤った相手(同じRBの角田)にフラストレーションをぶつけたのでは?」との質問を受けると、「ニコは頭に血が上っていたようで、おそらく相手を間違えたのでしょう」と、皮肉やジョークをまじえて返した。 RBのチーム代表、ローラン・メキーズも「今日の我々のレースは、ヒュルケンベルクによって左右されたと言えるだろう」と語り、「ダニエルが彼をコース外に追いやったことで5秒ペナルティーを受け、その後、今度は彼が角田に突っ込んだことで我々はリタイアを余儀なくされた」と失意のホームレースを総括し、「角田のリタイアで最も悔しいのは、ここで導入したアップデートに対する理解を深めるための40周分の走行を失ったことだ」と悔やんだ。 彼は、前述の5秒ペナルティーに加え、チームの不手際でさらに10秒ペナルティーを追加されてしまい、最終的に13位に終わったリカルドについて「ペナルティーがなかったとしても、ポイント圏内でのフィニッシュは難しかった」として、「VCARB01」の性能不足を指摘し、「中団争いの先頭に戻るためには、パフォーマンスの向上が不可欠だ」と語っている。 現地メディアの報道では、英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』が「イタリアGPの勝者と敗者」という記事において、RBを「敗者」に選定。「かつて彼らが中断争いで明確にトップに立っていたことを憶えているだろうか? その時代は今や、完全に過ぎ去ってしまった」と厳しく綴った後、モンツァでの両ドライバーのレースを振り返った。 「日曜日の角田に非はない。オーバーアグレッシブなヒュルケンベルクによってレースを台無しにされ、予選Q1敗退からの挽回を図る前に終わってしまった。一方、リカルドはポイント獲得を狙っていたが、ウィリアムズ、アストンマーティン、ハースには太刀打ちできなかった。現状の彼らのパフォーマンスでは、RBがシーズン終了までにコンストラクターズランキングで6位を維持するのは非常に難しいだろう」 構成●THE DIGEST編集部
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