Z世代のマネー・トレンド「ラウド・バジェティング」とは?
ラウド・バジェティングのはじめ方
ラウド・バジェティングがほかの貯蓄トレンドと異なる点は、目標を宣言し、その目標達成に対するコミットメントを含んでいる点です。 フォード氏は「友達や家族とオープンに会話をすることが難しいかもしれない」としたうえで「しかし、自分の財政目標のため一貫して取り組んでいることに対して、恥ずかしいと感じる必要はない」と述べています。 もしも周囲の誰かが、望まない支出を提案してきた場合は、その支出の代わりとなる代替案を提案してみましょう。 ラウド・バジェティングを通じて、あなたの支出に対する姿勢が相手に関係することではなく、財政目標の達成へ向けて首尾一貫しているからなのだと明確にすることができます。 また、誰かとレストランを選ぶ時や、計画などを立てる際に、可能な場合には率先して取り組むことも効果的です。 自らがイニシアチブを握ることにより、他人の高額なアイデアを断る必要がなくなってくるのです(予算を圧迫しない社交的な計画のアイデアのリストはこちら)。
効果を最大限に引き出すには?
ラウド・バジェティングの最大の要素は、「貯蓄目的に透明性を持つこと」です。 フォード氏は、今年達成したい具体的な財政目標をオープンにまわりに示すことが良いとしており、「これにより、他者に自分の意図を明確に伝えることができる」と述べています。 誘惑に抵抗しづらい人には、経済的なプレッシャーがかかりそうになる前に備えておきましょう。 実際に同調圧力を感じた際には、たとえば、「今それを買う余裕がありませんが、代わりに〇〇(代替案)はどうですか?」と返してみましょう。 透明性を持つほど(つまり、「声高(ラウド)」であればあるほど)、自分自身の行動に責任を持つことができます。 また、友達や家族もあなたが何をしようとしているのか理解しやすくなり、応援してくれることでしょう。 その結果、「支出しなければ」とプレッシャーを感じるのではなく、「貯金しなければ」と感じるようになります。
今、なぜラウド・バジェッティングなのか?
より財政的な透明性と責任感へと文化が時宜を得てシフトするにつれ、ラウド・バジェティングはアメリカにおいて多くの若者の共感を得ているようです。 もしあなたが借金に悩まされているか、インフレで混乱した世界を切り抜けようとしているのなら、ラウド・バジェティングはこれまでの支出習慣を変え、財政目標に到達するために必要なことなのかもしれません。 Source: TikTok, Northwestern Mutual, Buzzfeed
真栄田若菜/OCiETe