小学6年生がFP3級に合格 金融・不動産などお金に関する知識が問われる技能検定 高松市【こどもミライパーク】
KSB瀬戸内海放送
金融や不動産、年金制度など、お金に関する知識を問うファイナンシャルプランニング技能検定、FP3級に、高松市の小学生が合格しました。 【写真】東条慎也さんのYouTube動画
高松市に住む、小学6年生の小森芹さん。愛犬の麦ちゃんが大好き。そんな彼女が2024年5月に達成したこと。それが、FP3級の合格です! FP・ファイナンシャルプランニングとは、人の夢や目標を経済的な側面でサポートするために、資金計画を立てる専門家のこと。 3級の試験では金融や不動産、年金制度など、お金に関する6つの分野の基本的な知識が問われます。 (FP3級に合格/小森芹さん [小6]) 「分からない問題も少しはあったけど、だいたいは分かったので……。(Q.手応えあったの?)はい。結構……ちょっとありました」 芹さんがFPに興味を持ったのは、FP1級を持つ母・明子さんの影響でした。明子さんは、子どもの金銭教育を目的とした勉強会などを開いています。 (1級FP技能士/母・明子さん) 「見に来たいって言うので、来てゲーム一緒に。宝探しみたいにして、いくら・いくらって書いているものをゲットしたら、まず自分の所持金になるよってみたいなところから始めるんです。そういったところが面白かったのかな」 FPの勉強を始めたのは2024年1月。その勉強方法は、お母さんに教えてもらうだけではなく……。 (FP3級に合格/小森芹さん) 「東条先生のYouTubeにアップされている動画を一通り全部見て、ノートを取りました」 日本FP協会香川支部の会員、東条慎也さんは、「お金の寺子屋」というアカウント名でFPの講座を配信しています。 芹さんは合わせて83本の動画を繰り返し見たそうです。そのため、ノートには、ぎっしりメモが取られています。ただ、小学生にとってFPは簡単な勉強ではありませんでした。 (1級FP技能士/母・明子さん) 「マイナスの概念をまだ習っていないとか、割り算の割り算なんか知らないとか、基本的なところなんです。登記簿って言ったら、土地を持っている人がノートを持っているんだって思ってたみたい。やっぱりちょっと小学生には早いよねっていうのはありました」 理解を深めるために、芹さんは過去6回分の試験問題を繰り返し解いたそうです。 (FP3級に合格/小森芹さん) 「3回くらい解いて、解説とかよく読みながらしたら、自然と覚えていきました」 芹さんがなぜここまで頑張れたのか。それは、ある苦い経験からでした。 (FP3級に合格/小森芹さん) 「漢検の時に落ちてしまったから、今回こそは受かりたいなと思って頑張ってました」 FPの勉強を始める約半年前の2023年、芹さんは中学校卒業レベルの漢検3級を受験しましたが、あと1点のところで落ちてしまいました。 (1級FP技能士/母・明子さん) 「落ちた時の落ち込みに、ちょっと可哀想なことをしたなと思って。FPにチャレンジすると言ったので、今回は本当にちゃんと受かるようにしてあげたいなと」 悔しい思いが力になり、掴み取ったFP3級。合格後、勉強でお世話になった東条先生と、YouTubeに配信する用の動画を撮影したそうです。 (日本FP協会香川支部の会員/東条慎也さん) 「ひとつひとつの言葉も小学生にとっては理解できないような難しい言葉がたくさんある。それを挫折せずにこつこつ努力されたというのが驚きですし、さらにそこから合格したというと、本当に形容しがたいです」 そんな芹さん、9月8日にはFP2級に挑戦します。 (FP3級に合格/小森芹さん) 「(Q.将来の夢は?)動物をお世話する人になりたいなと思っています。うちで飼っている犬が、愛護センターから来てて、その時に職員さんがすごく優しく丁寧に接してくれたので、なりたいなと思いました」
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