ナイジェリアのロッベンは未だセリエAで“0ゴール”…… 右ウイングの主力候補は輝き放てず
今季のうちに初ゴールを決められるか
昨季までのミランには、攻撃が左サイドに偏る傾向があった。左ウイングに現セリエAトップクラスの突破力を誇るFWラファエル・レオン、左サイドバックに超攻撃的なテオ・エルナンデスを抱えていることが影響していて、崩しの部分で2人に頼る機会が多かったのだ。 今季はそこを改善したいところで、ミランは昨夏の移籍市場でも積極的な動きを見せていた。しかし、右ウイングの主力候補だった選手に苦戦が続いている。 その選手とは、ビジャレアルから獲得したナイジェリア代表FWサミュエル・チュクウェゼだ。 チュクウェゼはナイジェリアのロッベンと呼ばれることもあり、右サイドからの仕掛けを得意とするレフティーアタッカーだ。ところが、今季ここまでチュクウェゼが決めた得点は僅か2点。アシストも1つのみとなっていて、納得できる成績ではない。 その2ゴールはチャンピオンズリーグのグループステージで決めたもので、まだセリエAでは得点を決めていない。伊『Gazzetta dello Sport』は「サム、どこへ行ったの?」と現状を不安視していて、持ち味を発揮できていない。 1月から2月にかけてチュクウェゼはナイジェリア代表の一員としてアフリカ・ネイションズカップに参戦していたが、代表でも序列は決して高くない。ナイジェリアは決勝まで進んだが、決勝トーナメントに入ってからはベンチに座ったまま出番がない試合もあった。 結局チュクウェゼは0ゴール0アシストで大会を終えており、ここでも良い感触は掴めていない。幸いミランではクリスティアン・プリシッチが奮闘しているため、同メディアもまだ焦るべきではないとチュクウェゼをフォローする。 まずはセリエAでの初ゴールを決めたいところだが、今季のうちに決められるか。
構成/ザ・ワールド編集部