くら寿司「激シブ味噌汁」が生まれた納得のこだわり 「出汁」への熱意で、具がないのに異様な満足感に
くら寿司では、店舗仕込みのだしとは別に、茶碗蒸し用のだしも存在します。茶碗蒸しはサイドメニューの中でも圧倒的な人気メニューであることから、こちらは国内に3つある自社工場で仕込み、店舗に配送しているそうです。 筆者の大学時代、みそ汁は、不足している野菜分を補う存在でした。取りあえず安い野菜を買って、何でもみそ汁に入れて1日に2~3杯は食べていたくらいです。次第に、みそ汁は具がメインだと認識するようになっていました。
そのため、くら寿司が具のない純味噌汁を提供していると知ったときは衝撃を覚えました。しかし、実際に食べてみると満足感が高く「だしも具になる」と感じさせられた1杯でした。さすが「無添」をうたうくら寿司、余分なものをそぎ落とした引き算の美学です。
鬼頭 勇大 :フリーライター・編集者