卓球女子の（左から）張本美和、平野美宇、伊藤美誠、大藤沙月。金メダルを手に笑顔を見せた

卓球のアジア選手権（アスタナ＝カザフスタン）に出場した日本代表が15日、羽田空港着の航空機で帰国し、取材に応じた。女子団体は決勝で中国を破り、50年ぶりの金メダルを獲得。決勝で世界ランキング6位の陳幸同に勝利した同11位の平野美宇（24）＝木下グループ＝は、「オリンピック以来の団体戦で、もちろん優勝はしたかったんですけど、本当にできるとは思っていなかった。優勝した瞬間はちょっと信じられない気持ちとうれしい気持ちでした」と笑顔で振り返った。 【写真】幼少期の平野美宇と母・真理子さん 平野は、17歳だった2017年のアジア選手権のシングルスで優勝し、自身も周囲も驚かせた。今回は団体の決勝で3番手で登場し、世界ランキングが上の中国選手を撃破。「私が8年前ぐらいにシングルスで優勝した時は、本当に自分でも信じられないという感じで、周りの人もすごく信じられないっていう反応だった」と振り返った。その上で、「今回は、ちょっとびっくりではあるんですけど、起こってもおかしくないぐらいの感じという差には昔よりは近くなってきたと思う。（2月の）世界卓球でも2-3ですごく惜しかったですし、それが今回勝ちにつながったという感じ」と分析した。 今夏のパリ五輪は、団体決勝で中国にストレート負け。約2カ月後に雪辱を果たし、「（中国との）距離は間違いなく少し縮まっているんだなっていう実感は持つことができました」と胸を張った。