怒髪天×the原爆オナニーズ、全力投球でぶつかり合う美学 『中京イズバーニング』独占レポート
増子直純「バンドはやればやるほどよくなるものだと思ってる」
「バンドはやればやるほどよくなるものだと思ってる」と増子が短いMCを締めくくると、結成40周年の今年リリースされた「ザ・リローデッド」、そしてラストナンバーはインディーズ時代の楽曲「美学」で締めくくった。アンコールはなし。でも、両バンドはすべてを出し切り、それをお客も感じ取った。充実の対バンイベントは幕を閉じた。 2024年、この2バンドの邂逅はまだ続く。9月16日には双方とも名古屋で開催される『今池まつり』に参加。怒髪天は、フラワーカンパニーズのグレートマエカワがベーシストとして参加して初参戦となる。the原爆オナニーズの圧倒的ホームグラウンドと言える『今池まつり』は、町内会のお祭りにパンクバンドが出演する全国でも稀有な催し。名古屋のファンはもちろんだが、東京、大阪のファンも、怒髪天がそのカオスなステージに立つ光景をぜひ目にしてほしい。 怒髪天は『怒髪天 presents 中京イズバーニング 2024 “我ら発狂目覚ましくるくる楽団”』の続編として、10月25日に同じ名古屋CLUB UPSETでワンマンライブが、明くる日、10月26日には名古屋大須演芸場でアコースティックライブの開催も決定している(大須演芸場公演はソールドアウト)。多種多様、それぞれの持ち味でサバイブしてきたアーティストたちとの共演を経て、まだまだ変化し続ける怒髪天。40周年を終えた時、どんな進化を遂げているのか。各地のライブ現場でその過程を体感してほしい。それは、キャリアの長いバンドだからこそ楽しめる特権なのだ。
阿部慎一郎(ぴあ)