スギ、ヒノキ以外にも芝、綿毛、ナッツ......苦しんでいるのは日本だけじゃなかった! 世界と日本の「花粉症」最前線!!【アメリカ編】
今年も花粉の季節が到来! 日本の「国民病」ともいわれる花粉症だが、実は海外にも存在するのをご存じだろうか。 【写真】「バターの木」とも呼ばれるほど脂肪分が多いピーカンナッツ 事実、日本でおなじみのスギ、そしてイネとブタクサによる花粉症は「世界三大花粉症」とも呼ばれており、さらに多くの花粉症が存在する。花粉症のある外国で暮らす人々に当地の花粉症対策を聞いた!【世界と日本の「花粉症」最前線④】 * * * ■州によって花粉も変わる!(アメリカ) 一般的にアメリカではブタクサ花粉症が有名だが、州ごとに事情が異なるという。テキサス州に住む平林さんは広大なアメリカならではの花粉事情について語る。 「ウィスコンシン州に住んでいた義理の兄は花粉症がひどかったんですが、ミシガン州に引っ越して少しマシになり、その後アリゾナ州に移ってからは症状がほとんどなくなったそうです。これだけ大きい国だと、州ごとに気候も植生も全然違うんですよね。 私の住んでいるテキサス州のヒューストン郊外は、ピーカンの花粉症があります。ピーカンナッツが採れるピーカンの木はテキサス州の州木でもあり、こちらではたくさん生えています。私は日本にいるときは花粉症でしたが、こちらに来てからは今のところ症状は出ていませんね」 自由の国アメリカは、花粉症対策も人それぞれだという。 「日本では花粉症で病院に行く人も多いと思いますが、アメリカは医療費が高いので花粉症程度では病院には行かない人が多いんじゃないかと思います。 ただ、日本よりも市販で売っている薬の種類も多く、日本では病院に行かないと買えない薬も薬局で買えるので、みんな自分で買ってますね。私の義理の母は完全に自己流で、まぶたの上にハチミツを塗って予防したりしてますけど(笑)」 取材・文/おかけいじゅん