岡本杷奈、コンプレックスだった174センチという高身長「身体測定のたびに教室で号泣していた」
会社に骨をうずめる意気込みだった
──何かスポーツはやっていましたか? 岡本 中学生になって3ヶ月だけバトミントンをやっていたんですが、体力がなくて、夏には熱中症になってしまったのですぐに挫折して。ちっちゃい頃から絵を描くのが好きだったので美術部に入り直しました。絵で賞も獲りましたし、高校も美術系の学校に通っていました。 ──活発な印象なので、根っからの体育会系なのかと思いました。 岡本 よく言われます(笑)。喋り方も体育会系の部活みたいですしね。でも陰キャでオタクなんです。 ──スーパーで働きつつも、なかなかオーディションに受からない日々が続いて、芸能界を諦めようと思ったことはないんですか? 岡本 なりましたね。幾らオーディションを受けても落ちまくっていたので、もう私は会社に骨をうずめるんだという意気込みで、レジ主任になるまで頑張って、レジの全国大会にも出場しました。 ──どのように転機が訪れたのでしょうか。 岡本 ベタ中のベタですがスカウト目的で竹下通りと原宿通りを行き来して(笑)。やっとご縁があって、今の事務所にお声がけをいただきました。 ──事務所に所属して、すぐにスーパーは辞めたんですか? 岡本 すぐには人手不足で辞められなかったので、しばらくは並行して、スーパーで週5働きながら、休みの日に撮影やDVDのロケに行くみたいな生活でした。でも高校時代は自分に自信がなくて根暗MAXだったのが、スーパーで働き仕事で認められるという自信がついたので、働いて良かったなって思います。 さらにグラビアを始めて、背の高い女性でも好きでいてくれるし、自分の素を出してもファンの方は離れていかないし、そういう積み重ねが大きな自信になって、今のキャラクターになっていきました。
高身長女子の需要を高めたい
──それまでは、どういうオーディションを受けていたんですか? 岡本 モデルに絞っていました。ただオーディションを受けていく中で、「水着はやらないんですか?」と言ってくださったところがあって、グラビアという選択肢もあるんだと知りました。でも私は高身長だけではなく、胸の形も自分的に好きじゃなくてコンプレックスだったんです。 だから葛藤もあったんですが、初めて水着姿を見ていただいたときに、好意的な反応だったので、グラビア業界に足を踏み入れようと決断しました。 ──水着になること自体に抵抗感はなかったんですか? 岡本 なかったですね。私が水着になったところで、みんなに受け入れられるのか、逆に批判されるんじゃないかという不安のほうが大きかったです。 ──グラビア活動を始めるにあたって、誰かに相談したりは? 岡本 いろんなオーディションを受けていたときから会社の同期に相談していたので、グラビアのことも話したら、「せっかく巡ってきたチャンスじゃん!」と背中を押してくれました。その同期は今も応援してくれています。 ──デビューしたのが2020年秋で、翌年の前半には『週刊プレイボーイ』の長身グラドル企画に取り上げられたり、1stイメージ DVD『花が咲いたよ』をリリースしたりと、コロナ禍でも順調なスタートを切りました。 岡本 事務所の方がお仕事をたくさん持ってきてくださって、イメージDVDの売れ行きも良かったので、1年半で7枚のイメージDVDをリリースさせていただきましたし、『週プレ』さんを始め、たくさんの雑誌にも出させていただきました。自分なりに努力も重ねましたが、本当に自分の力だけではなかったなと痛感します。 ──最後に今後のビジョンをお聞かせください。 岡本 たくさんの人に岡本杷奈を知っていただきたいので、今回の写真集を通してもそうだし、もっとSNSのフォロワーも増やして、高身長女子の需要を高めたいです。高身長女子に対して「近寄りがたい」とか「女性として見ることができない」という声も聞くので、そういう固定概念を払拭するような存在になりたいですね。 (取材・文/猪口貴裕)
猪口 貴裕