夏にふさわしいスリラー、7日公開「ナイトスイム」 この夏「プール付き訳アリ物件」にご注意!
【大人のエンタメ】 人間には怖いもの見たさという心理がある。夏のスリラー映画がいい例だ。7日公開の「ナイトスイム」(ブライス・マクガイア監督)は、その夏にふさわしいスリラーに仕上がっている。 プロ野球選手、レイ・ウォーラーは難病を発症して引退したものの現役復帰に望みをかける。郊外に憧れのプール付き住宅に一家そろって引っ越してくる。だが、そのプールでは邪悪な力が一家を恐怖へ陥れるために待ち受けていた。 スリラーファンならご存じだろう。「死霊館のシスター」で評判になったジェームズ・ワンが「M3GAN/ミーガン」を製作したブラムハウスと手を組んで、この夏一番怖い恐怖映画を練り上げたのだ。 撮影で最も難航したのは主役ともいえるプール付きの邸宅探しだったそうだ。記録的な降水量で計画通りに進まず、セットも考えたが、本物に勝るものはない。最終的にロス郊外に理想的な家が見つかった。コンピューターアニメに頼ることなく、4日間かけてダイバーが水深4メートルでの撮影に成功した。 レイを演じたのはマーベル・ドラマシリーズなどで知られるワイアット・ラッセル。ケガで引退するまではプロのアイスホッケー選手として活躍していただけに体力には自信があったそうだ。恐れ知らずの元プロ野球選手を見事に演じている。 この夏「プール付き訳アリ物件」を見つけたら注意したほうがいい。 監督は「劇場で見た時は塩素の臭いを感じてくれるとうれしい」と希望している。 (望月苑巳)