自民・小野寺五典氏「9条2項抜本改正を」 東京都内で自衛隊明記の憲法改正求める集会
「自衛隊明記の憲法改正を求める国民集会」が24日、東京都内で開かれ、自民党の小野寺五典政調会長らが出席した。自衛隊明記にとどまらず、「戦力不保持」を定めた9条2項の削除を求める声も上がった。 小野寺氏は「一人の衆院議員の言葉」と前置きした上で、「私たちは堂々とこの国を守るために自衛隊の明記はもちろん、9条2項も含めてしっかり変えていく必要があると思っている」と語った。また、「ウクライナで起きていることはリアルな専守防衛だ。しかし、(ロシアに)勝てる見込みはあるだろうか」と述べ、反撃能力を保有する重要性を強調した。 河野克俊元統合幕僚長も9条の抜本改正が必要だと指摘。「自然権である自衛権を憲法が制約すること自体がおかしい。ここに手をつけないと解決しない」と訴えた。 産経新聞ワシントン駐在客員特派員の古森義久氏は、「米国のトランプ次期政権は同盟を維持する上で『もっとアメリカに協力してほしい』という意向が強い。日本が憲法を改正することは大賛成」との見方を示した。 先の衆院選では自民など改憲勢力が発議に必要な3分の2(310議席)を下回った。日大名誉教授の百地章氏は護憲派も多かった民主党政権の誕生など過去の逆風に触れ、「この程度で意気消沈しているときではない」と呼びかけた。