「アジア最強ライト級トーナメント」開幕 アマチュア10冠の今永虎雅、予選を1回TKOで圧勝
プロボクシングの「フェニックストーナメントアジア最強ライト級トーナメント」が25日に東京・後楽園ホールで開幕。KO賞20万円の予選8回戦2試合が行われ、アマチュア10冠で、日本同級6位の今永虎雅(24)=大橋=がマ・シャン(27)=中国=に1回2分35秒TKO勝ち。準決勝に進出した。 圧倒的な強さだった。今永がキックボクシングやムエタイで計30戦以上の経験を持つマ・シャンを問題にしなかった。 「1ラウンド目からガンガンいく、相手のパンチをもらわずに、自分のパンチを圧倒的に当てていくと決めていた」 試合が始まると強い右ジャブ、左ストレートを連発。ボディーも織り交ぜながら左ストレートでダウンを奪う。再開後に左ストレート2発でロープまで詰めると、左右のフックをラッシュ。レフェリーが試合を止めた。 昨年7月の前戦、ヘビ・マラプ(インドネシア)戦では2回に左顎を骨折させられ、2-1の8回判定で辛くも全勝をキープした。計1カ月弱入院して手術を受け、約1カ月後にジムワークを再開。今年の2月にスパーリングを再開した。同じ元世界3階級制覇王者の八重樫東トレーナー(41)に師事するWBO世界バンタム級5位の武居由樹(27)=大橋=の古巣キックボクシングジム「パワーオブドリーム」の朝練に週2で参加してフィジカルを強化。そのままジムワークにも参加し、キックボクシングミットに強打を打ち込み続けてパワーをつけてきた。 大橋ジム(横浜市)とDANGANジム(東京・練馬区)が共催する優勝賞金500万円の同トーナメントは日本選手3人と、アジアランカーら海外選手3人の計6選手が参加。7月18日の準決勝(KO賞は30万円)ではシードのアジアランカーや、母国のランカーの海外選手(5月以降に発表予定)と対戦する。「相手は関係ない。誰であろうと自分のボクシングを貫く。このトーナメントで絶対に圧倒的に優勝するので、注目してください」と自信満々だった。 もう1試合は「同い年のさいとう対決」。日本同級14位の斉藤陽二(28)=角海老宝石=が、日本同級1位の斎藤真之助(28)=石川ジム立川=にダウン応酬の末に2回2分55秒KO勝ちした。斉藤は「絶対に優勝する。KO賞が付いているので、全試合KOで勝ちたい」と宣言した。斉藤も7月18日の準決勝ではシードのアジアランカーや、母国のランカーの海外選手(5月以降に発表予定)と拳を交える。