弘山勉・筑波大男子駅伝監督の後任として木路修平コーチが昇格 新体制で箱根駅伝目指す
筑波大の男子駅伝監督を務めていた弘山勉氏が今春からスターツの監督に就任するのに伴い、同大学のコーチを務めていた木路修平氏が4月1日付で男子駅伝監督(陸上競技部中長距離コーチ)に昇格することが関係者の話でわかった。 木路は56歳。京都・洛南高から筑波大に進み、中距離で活躍するかたわら箱根駅伝にも2度出場を果たしている。大学卒業後は1990年の大塚製薬陸上部創設時に1期生として入社。92年にチームが全日本実業団対抗駅伝に初出場を果たした際は4区を務めた。 現役を退いてからはコーチとして中野将春や岩佐敏弘、細川道隆など多くの選手の指導に携わる。その後、筑波大大学院で学んだのち、日本薬大コーチを経て、20年4月から筑波大男子駅伝コーチとして母校に戻っていた。 弘山氏の退任は昨年末にチームに伝えられており、24年1月からは木路氏が中心となり選手たちを指導していたという。 筑波大は東京高等師範学校時代の1902年に陸上部を創設(当時は徒歩部)。1920年に行われた第1回箱根駅伝では早大、慶大、明大とともに出場し、優勝を飾っている。1980年代まではほぼ毎年箱根駅伝に出場を果たしていたものの、記念大会となった1994年の70回大会に出場してからは、長らく本戦からは遠ざかっていた。 しかし、2011年に「箱根駅伝 復活プロジェクト」が立ち上がると、クラウドファンディングなどで強化を進め、2020年の96回大会には26年ぶりに復活出場を遂げた。以降は予選会敗退が続いているが、新体制で箱根復権を目指していく。
月陸編集部