与党勝利か過半数割れか 「政権選択」の衆院選、27日に投開票 大勢判明は深夜の見通し
第50回衆院選は27日、投票が行われ、即日開票される。自民党の派閥パーティー収入不記載事件を受けた「政治とカネ」の問題のほか、外交・安全保障、経済・物価高対策、憲法改正などが主な争点。最大の焦点は、自民、公明両党の与党が定数465議席の過半数(233)を確保できるかどうかで、同日深夜にも大勢が判明する見通しだ。 【リストでみる】夕刊フジが作成した「東京全選挙区当落予測」 今回の衆院選には1344人が立候補し、うち女性候補数は314人で過去最多だった。令和3年10月以来の衆院選で、小選挙区定数「10増10減」などを受けた新たな区割りで初めて実施される。投開票は石破茂首相(自民党総裁)が今月1日に首相に就任してから26日後となり、戦後最短となる。 首相は勝敗ラインを与党で過半数確保と位置付ける一方、立民の野田佳彦代表は政権交代を実現するとして自公の過半数割れと比較第1党を目標に掲げた。 自民、公明両党の与党公認候補と立憲民主党、日本維新の会、共産党、国民民主党の主要4野党いずれかの公認候補が「一騎打ち」の形で争うのは52選挙区となった。れいわ新選組、社民党、参政党、みんなでつくる党、諸派、無所属からも立候補した。 与野党の党首は最終日の26日も攻防を繰り広げた。首相は26日、東京都江東区の街頭演説で、自民は平成24年に政権を奪還した際の初心を忘れてしまったと陳謝。「この国を守るのは自公政権しかない。他の党に任せるわけには絶対にいかない」と力説した。 野田氏も同日、東京都渋谷区で「裏金隠しの解散、裏公認料、ここまで国民をばかにした政治に終止符を打たなければならない」と指摘し、政治改革には政権交代が必要だと訴えた。 広瀬めぐみ元参院議員(自民党離党)の辞職に伴う参院岩手選挙区補欠選挙も、衆院選と同日の27日に投開票される。