「初日と10打も違う。パットが入ってくれました」鶴岡果恋 大会新記録62で49位から2差3位に急浮上
◆女子プロゴルフツアー ヨネックスレディス 第2日(1日、新潟・ヨネックスCC=6339ヤード、パー72) 首位と5打差の49位からスタートした鶴岡果恋(24)=明治安田=が10バーディー、ボギーなしの大会新記録の62で回り、通算10アンダーで首位と2打差の3位に急浮上した。プロ7年目で待望の初勝利に向けて、4度目の最終日最終組でも攻撃的なゴルフを誓った。12位から出た新垣比菜(25)=ダイキン工業=が63をマークして首位に立った。1打差の2位に穴井詩(36)=ゴルフ5=が続く。 初日に49位と出遅れた鶴岡は「裏街道」と呼ばれる10番からスタートした。その10番パー4で8メートルのバーディーパットをねじ込むと波に乗った。前半、5連続バーディーなどで29をマーク。後半も3バーディーを重ね、62を叩き出した。16年にタイのチュティチャイがマークした大会記録を1打更新。「初日と10打も違う。パットが入ってくれました」と笑顔で話した。 直近3試合はパットが絶不調で予選落ち。「1メートルのパットが入らなくて、どうスコアを作ればいいのか分からなかった」と苦悩を明かす。復調のきっかけはキャディーの助言だった。「真っすぐに構えているつもりで(左足が前に出た)クローズだった。構えを直し、練習ではメトロノームを使って、ゆっくりストロークするようにしたら良くなった」と明るい表情で語った。首位と2打差。念願の初優勝に向けて「最終日もガンガン攻めたい」と意欲的に話した。「裏街道」から「表舞台」に立つ準備はできている。(竹内 達朗) ◆鶴岡 果恋(つるおか・かれん)1999年8月20日、横浜市生まれ。24歳。10歳からゴルフを始め、15年と17年の神奈川県アマチュア選手権15~18歳の部で優勝。16年日本ジュニア選手権女子15~17歳の部4位。18年7月のプロテストで合格。23年のメルセデス・ポイントランク56位が自己最高。今年4月のKKT杯バンテリンレディス2位がツアー最高成績。166センチ、52キロ。家族は両親と兄2人。
報知新聞社