明十三陵、2030年までに全て公開へ
【東方新報】北京市昌平区で13日に開催された「2024年明朝文化フォーラム」で、明十三陵景観区の全13の陵墓が2030年までに一般公開されることが発表された。 明十三陵は北京の北部郊外の奥地に位置し、明朝の皇帝陵墓群である。ここには、永楽帝をはじめ、13人の皇帝とその皇后が埋葬されている。2003年に明十三陵は全体として国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界遺産に登録された。 これまでは、遺跡の保護と訪問者の安全のため、修復された四つの陵墓のみが一般に公開されていた。しかし、地元政府の計画によれば、2030年までに全13の陵墓が公開され、より広い視点から明朝文化の豊かさと独特の魅力を一般に感じてもらうことを目指している。 フォーラムでは、陵墓に加えて、明朝文化観光複合施設や明朝史跡を巡る研究ベースの観光ルートの設計も発表され、100点以上の国宝級の明朝時代の展示品が展示された。 「華麗なる明の時代」をテーマにしたフォーラムは、メインフォーラム、六つのテーマ別討論、国際学術シンポジウム、五つの展示会、四つの文化イベントで構成され、国内外から600人以上の専門家が参加し、数百年前の明朝の歴史的および現代的意義について議論した。 2024年明朝文化フォーラムでは、10を超える機関から提供された100点以上の文化財が明十三陵景観区で展示された。 フォーラムの開幕と同時に、「壮麗な明朝の宝物―特別明朝文化財展示会」が開始され、訪問者は明朝の美的精神と文化的成果を体験することができた。展示には、万暦帝の王冠や董其昌(Dong Qichang)の真筆書、その他の高級国宝が含まれていた。 「これらの文化財を展示することで、観客が明朝文化の多様性と豊かさ、その時代の独特の美学と創造性を感じてもらいたい」と、明十三陵管理センターの文化財部門長である李慕禅(Li Muchan)氏はイベントで語った。 訪問者の体験を向上させるために、フォーラムでは伝統的な明朝の儀式、ファッションショー、コンサートなど、30以上のアクティビティを提供し、さまざまなセクションを紹介して一般の関心を引き付けた。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。