最大時速250kmのレーシングカー試乗や公道で自動車レース 富士山麓を“走り”で活性化 静岡
富士山の麓に広がる静岡県裾野市で公道を利用した自動車レース「ラリーチャレンジ」が開かれた。ラリーのなかでも初心者が楽しめる大会で、市民の声援を受けながら街を走った。最大時速250kmのレーシングカーの試乗体験もあり、市は“走り”で観光の活性化を狙っている。 【関連】「富士山がすごいよね」人気俳優も絶賛 麓の街はモータースポーツで観光集客めざす【静岡発】
富士を望むコースを人気俳優も絶賛
巧みなハンドルさばきでコーナーを曲がり、猛スピードで林道を走り抜ける車。 2024年5月12日に静岡県裾野市で開催されたのは、砂利道や公道などをコースに使用するモータースポーツ「ラリー」の中でも特に初心者も楽しめる大会、「ラリーチャレジ」だ。
竹下昇輝 記者: ラリーチャレンジが今年も裾野市で始まりました。こちらにはスタートを控えた車がずらりと並んでいます この大会はトヨタ自動車が2001年から毎年全国各地で開催していて、裾野市での開催は2024年で7回目。今大会には全国から85台が出場した。
スタートを前に女性ドライバーは「すぐにコーナーが来るのでコ・ドライバー(助手席のナビゲーター)との息の合わせ方を含めてチャレンジしたい」、コ・ドライバーは「(ドライバーの)息遣いで分かったりするので敏感にとらえられればいいな」と目標を口にする。
専門学校生や女性ドライバーなどさまざまな参加者がいる中で、開会式には俳優の哀川翔さんも姿を見せた。 裾野市は富士山の麓の街で、スタートとゴールのある会場からも富士山が見える。
哀川翔さん: (Q.裾野の大会の印象は?)富士山がすごいよね。会場に近づくとドーンと見えるでしょ。目標はあくまでも完走です、ちゃんと帰ってくる。それがいつもラリーの目標なので頑張って帰ってきます
林道を疾走 勝敗のカギは連携
大勢の観客が見守る中、いよいよ迎えたスタートの時。 大会ではコースの中で定められた2つの競技区間の合計タイムが競われ、ドライバーの運転技術と、助手席でコースの情報などを指示するコ・ドライバーとの連携が勝敗のカギを握る。
競技区間の1つはコーナーが連続する林道で、コ・ドライバーが次に来るコーナーの方向や直線の距離などを伝える。 コ・ドライバー: 最後までかけぬけて、左も4.5。下って左の4でゴールです。いける、いける。もうちょっと、OK! ドライバーはコ・ドライバーのアドバイスを聞きながら、集中力を研ぎすませて走り抜けていく。