“バーチャル・レッスン”の未来はすぐそこに 最新技術はゴルフを変えるか
クラブハウスに自分専用メッセージ!?
初めて訪れたゴルフ場で更衣室やレストラン、スタートティがどこにあるか分からず、迷った経験のある人は少なくないだろう。複雑なつくりの施設では、館内マップを見てもちんぷんかんぷん…。では、入口などに設置されたディスプレイが、“自分のためだけ”にメッセージと行き先を示してくれていたらどうだろう? なんだか魔法のように聞こえるが、現代技術はそれを実現できる。 米国のスタートアップ「Misapplied Sciences(ミスアプライド サイエンス)」が開発したのは、見る人によって映像が変化する次世代のディスプレイ。1台で100人が見れば100通りの映像がそこに映し出されるという。すでにデトロイト・メトロポリタン空港に実装されており、個人に合わせたフライト情報が表示されるようになっている。
「大きなLEDスクリーンが名前を呼んで迎えてくれるのを想像してみて」とCEOのアルバート・ウング氏は目を輝かせる。「特別なゴーグルは必要ありません。私たちは新しいテクノロジーを通じて、この魔法のようなパーソナライズ化された世界を実現する」 ゴルフ場に入るとディスプレイに「ようこそ、○○さま!」と表示がされ、次に自分がどこへ行くべきか、スタート時刻はいつなのか、前回のスコアはいくつだったのかを知らせてくれる…。導入されればリアルの体験価値を上げてくれることは間違いなさそうだ。
たったの数年で世界は大きく変わる。10年後のゴルフ界はどのようになっているのだろう? 一つ言えるのは、10年前にいまを想像できなかったように、10年後の世界もきっと予想外だろうということくらいだ。(編集部・合田拓斗)
合田拓斗