小池代表「日本をリセットする」希望の党が設立会見、寛容な改革保守目指す
東京都の小池百合子知事が代表に就く国政新党「希望の党」が27日、都内で設立会見を開いた。小池代表は「しがらみのない政治、大胆な改革を築いていく新しい政治。日本をリセットするために希望の党を立ち上げる」と述べた。
党の綱領には「立憲主義と民主主義に立脚し、寛容な改革保守政党を目指す」「情報公開を徹底し、しがらみ政治からの脱却」「平和主義のもと、現実的な安全保障政策を展開」など6項目を掲げた。小池代表は「改革をする精神のベースにあるのは、これまでの伝統、文化、日本の心を守る保守の精神」として、保守の立場で改革を進める意向を示した。 会見には、小池代表に加え、若狭勝、細野豪志衆院議員ら国会議員14人が出席した。改革保守として目指す具体的な政策として、細野氏は憲法改正を挙げ、「9条論議が先行しているが、優先順位としては、地方自治や国会のあり方、1院制など改革志向の憲法改正を提案する」。安全保障政策に関しては「安保法制の白紙撤回論では、北朝鮮問題を含めて厳しい環境に対応できない。必要な部分は既存の法制を認めつつ、現実的な対応をするのが保守政党としての1つの矜持」と述べた。 会見は約1時間ほど行われたが、都知事でもある小池代表は公務のため、約20分ほどで退席した。 この日の設立会見に出席した議員は次の通り(敬称略)。 【衆院】 ▽細野豪志(当選6回、静岡5区) ▽松原仁(6回、比例東京) ▽笠浩史(5回、神奈川9区) ▽長島昭久(5回、比例東京) ▽後藤祐一(3回、神奈川16区) ▽福田峰之(3回、比例南関東) ▽若狭勝(2回、東京10区) ▽木内孝胤(2回、比例東京) ▽鈴木義弘(2回、比例北関東) ▽野間健(2回、鹿児島3区) ▽横山博幸(1回、比例四国) 【参院】 ▽行田邦子(2回、埼玉) ▽中山恭子(2回、比例) ▽松沢成文(1回・衆院3回、神奈川) (取材・文:具志堅浩二)