【阪神】バックスクリーン3連発と同じ39年ぶりの「4月17日水曜日」「巨人戦」「甲子園」 森下翔太「期待してもらえたら」
低迷する阪神打線に、伝説再現の絶好機が到来した。16日から今季初となる本拠地での伝統の一戦。第2戦は、歴史の扉を開く舞台が39年ぶりに整った。「4月17日の水曜日」「巨人戦」「甲子園」。球団初の日本一に輝いた1985年にバース、掛布、岡田のクリーンアップが“バックスクリーン3連発”を放った一戦と、全く同じ条件だ。 球団史に大きな一ページが刻まれて以来、4月17日に甲子園で巨人戦が組まれるのは2015、22年に続く3度目。過去2試合は敗れたが、「水曜日のカード第2戦」まで共通するのは初めてだ。主役の一人、岡田監督が率いるチームが奇跡の再来を期待されるのは必然。リーグトップタイの3本塁打を放っている森下は「ファンの人たちには期待してもらえたら」と、新たな名場面の演出を誓った。 現在は借金2の4位で、肝心の打線はリーグ最低のチーム打率2割6厘。開幕3番の森下も8打点とのチーム2冠の一方、打率は規定打席到達者で下から2番目の1割5分7厘だ。14日の中日戦(バンテリンD)は7番。1割6分7厘の大山も岡田監督の就任後初めて4番を外れ、5番だった。代役を務めた佐藤輝も1割9分6厘で、一時は6番。85年のような不動のクリーンアップは望めない状況だが、運命的な一戦を逆襲のきっかけにしたい。 3連戦では、毎年恒例の「ウル虎の夏ユニホーム」もお披露目される。今年は甲子園の開場100周年を祝い、緑色で芝など球場のイメージを表現した。聖地の魅力や歴史を伝える行事が続く中、偶然生まれた39年ぶりの「4・17」も一大イベントだ。(安藤 理) ◆バックスクリーン3連発 1985年4月17日、甲子園開幕カードとなる巨人戦の2戦目。巨人の先発・槙原から、1―3の7回2死一、二塁に3番・バースが逆転の1号3ラン。4番・掛布が2試合連続の2号、5番・岡田が1号で続き、クリーンアップが3者連続でバックスクリーン付近に放り込んだ。一挙5点で逆転した阪神は9回の反撃を2点に抑えて勝利。原動力となったバースは3冠王に輝き、21年ぶりのリーグ制覇、球団史上初の日本一を達成したシーズンの象徴的一戦として語り継がれる。
報知新聞社