コカインをピザの付け合わせとして提供か ドイツ警察がピザ店を捜査
ドイツ警察は20日、西部デュッセルドルフのピザ店が客にサイドオーダーとしてコカインを提供していた疑いがあるとして家宅捜索を行ったと発表した。 このピザ店では、メニューの40番を注文した客にコカインが提供されていたとされる。 3月に食品検査当局から情報提供があり、警察の麻薬取締班が当該店舗の監視を始めたと、ミヒャエル・グラフ・フォン・モルトケ刑事部長は20日に語った。 デュッセルドルフ警察によると、ピザ店のマネージャー(36)を自宅アパートで拘束しようとした際、この男性は麻薬の入った袋を窓から投げ捨てた。袋は「警官の腕の中に落ちた」という。 アパートからはコカイン1.6キログラム、大麻400グラム、現金26万8000ユーロ(約4400万円)が見つかった。 店のマネージャーは数日後に釈放されたが、店を再開し麻薬とピザのセットを販売し続けたという。 捜査当局はこれを好機ととらえ、ピザ店への麻薬供給ルートを探り、数週間後にドイツ西部の麻薬組織を摘発するに至ったという。 2カ所の大麻農園には約150人の捜査官が踏み込んだ。デュッセルドルフの西にあるメンヒェングラートバッハの大麻農園では300株が、デュッセルドルフの東にあるゾーリンゲンでは60株が見つかったとされる。 12人の容疑者の自宅と仕事場も家宅捜索され、この麻薬活動のトップと疑われる22歳の人物を含む3人が逮捕された。 家宅捜索では複数の武器や金品、高価な時計も見つかった。 ピザ店のマネージャーはドイツからの出国を試みたが再び拘束され、現在も勾留されている。 モルトケ刑事部長は「(メニューの)40番は最も売れているピザの一つだった」と述べた。 警察は麻薬活動に関与したほかの人物の名前や、ピザとコカインのセット価格を公表していない。 (英語記事 German police raid pizzeria serving side order of cocaine)
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