生成AIはメタバースの救世主に!? ChatGPT連携アバターの試験導入で未来はどう変わるか? #TrendBuzz
生成AIが大きなトレンドとなった2023年。その影で昨年大きく注目されたメタバースに対する世の中の関心は低下し、「メタバース幻滅期」ともいわれた1年になりました。 生成AIはメタバースの救世主に!? ChatGPT連携アバターの試験導入で未来はどう変わるか? #TrendBuzz 「生成AI」と「メタバース」は別々のトレンドのように受け取られがちですが、今後は両者が融合して発展していくかもしれません。その可能性について考えてみました。
「カスタマイズ可能なAI」がメタバースに広まるかも
生成AIの最近のトレンドのひとつが、ChatGPTの有料プランで11月から利用可能になった「GPTs」などの、カスタマイズしたAIチャットボットを作成できるツールです。 回答の方向性やキャラクターを設定したり、ファイルをアップロードしてそのデータを元に回答させたりできるようになったことで、用途も可能性も大きく広がりました。 そしてMetaも、MessengerやInstagramで利用できる対話型アシストを9月に発表しています。実在の著名人などを元にした28のキャラクターが用意されており、来年にはユーザーが独自のAIを作成できる環境もリリース予定とのこと。 さらに将来的には、このAI作成機能をメタバースにも導入するとしています。つまり、ユーザー自身が独自の設定で回答を行えるAIアバターを作り、それをメタバース内で使えるようになるということです。 カスタマイズ性の高いAIチャットがテキストベースからメタバースに広まることで、より広い用途で生成AIを活用できるようになっていきそうです。
ChatGPT連携アバターをすでに利用できる開発環境も
ChatGPTを活用したAIアバター作成環境の提供をすでにはじめているプラットフォームもあります。企業や個人がメタバースを開発できる「Vket Cloud」では、ChatGPTによってテキストチャットを行うAIアバターを配置できる連携機能を試験導入。 将来的には、空間内を自由に動くAIアバターとの音声会話も可能にしていく予定とのこと。 Vket Cloudでメタバースを開発するには少し専門的な知識が必要となり、誰もが気軽にというわけにはいきませんが、企業が自社のメタバース空間を作ってサービスを提供したい場合に、生成AIを使ったアバターを導入しやすい環境が整いはじめています。