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フロム・ソフトウェアの人気ゲーム『ELDEN RING（エルデンリング）』のDLC『SHADOW OF THE ERDTREE』は、21日の発売を目前に、各メディアによるレビューが解禁された。その評価は予想通り、今年発売のゲームソフトとしては最高かつ、DLCとしてはゲーム史上最高を記録している。つまり、期待してよい出来に仕上がっているということだ。 DLCを楽しむためには下準備が必要だが、あなたが思うほど多くは必要ないかもしれない。まず、やらなくていいことから説明すると、DLCを始める前にひたすらレベル上げをする必要はない。ある時点を過ぎると、いくらレベルを上げてもDLCではまったく役に立たなくなる。 DLCは、すべてのプレイヤーにとって難易度が同一になるように作られている。DLCを開始する条件である「血の君主モーグ」を倒せるほどのキャラクターであれば、DLCをプレイするには十分だ。とはいっても、序盤はコテンパンにやられることになるだろうが、それはフロム・ソフトウェア製ゲームの醍醐味だ。今回のDLCは、DLCよりも続編に近く、「エルデンリング1.5」とも言えるような内容だ。 レビュー版を入手した筆者は、DLCをレベル170前後のキャラクターでプレイした。一方、本編を徹底的にやりこんでいた米紙ワシントン・ポストのゲーム記者ジーン・パークは、レベル713まで育てたキャラクターでDLCを開始した。しかし2人とも、DLCの難易度はほぼ同じだったようだ。それは、DLCでキャラクターを強化するには「影樹の破片」と「霊灰」という2つの新アイテムを使う必要があるからだ。これらを使うことで、DLCの敵に対する攻撃力と防御力、そして召喚する霊体と霊馬の攻撃力と防御力を、それぞれ強化できる。ただ大抵の場合、これらのアイテムを見つける過程でキャラクターは強化されていくことになる。影樹の破片と霊灰は、明確な目印がつけられている「祝福」のそばに置かれていたり、入り組んだダンジョンの最深部に隠されていたりする。 DLCに備えてせっせとルーン稼ぎをする必要はない。DLCをプレイするうちに大量のルーンは手に入るが、それを従来のレベル上げに使っても、その効果は影樹の破片と霊灰による強化と比べると微々たるものになるようだ。 DLCを始める前にすべき唯一のことは、モーグを倒すこと、モーグを倒すのに十分な強さになることだ。モーグウィン王朝廟に入りモーグに挑むには、少なくともレベル80もあれば十分だろう。必要なレベルは100、あるいは150という人もいるが、モーグを倒せるかはキャラクターのビルドとプレイヤーのスキルレベルにもよるため、一概には言えない。繰り返しになるが、モーグさえ倒せれば、DLCを始める準備は完了する。倒せなければ、DLCへのアクセスすらできない。非常にうまくできたシステムだ。 すでにモーグを倒している人は、今レベル上げを急ぐ必要はない。気楽に構えて、発売後にDLCを存分に楽しもう。