輪島の白米千枚田、今年も耕作へ 能登半島地震で被害
能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市の棚田「白米千枚田」が今年も作付けされる見通しになった。市などでつくる景勝保存協議会が26日までに明らかにした。協議会は「生活再建が優先される段階であることは承知しているが、復興の希望の光となるべく耕作する」としている。 千枚田は日本海に面した急斜面の棚田として知られ、国の名勝に指定されている。地震の影響で大きなひび割れや地盤が傾くなどの被害が出ている。復旧工事の進み具合を見ながら、可能な場所を選び、規模を縮小して作付けする。 会費を負担し、田んぼの維持に協力する「オーナー制度」は継続するが、返礼品などの特典は原則なしとする。