なぜ面識ない中学生を襲ったのか?取り調べで動機は答えず 中学生2人死傷 容疑者の男を送検 【福岡発】
北九州市で中学生2人が殺傷された事件で12月19日、男子生徒への殺人未遂容疑で逮捕された男が、20日午後送検された。男の車から複数の刃物が押収され、自宅からも黄色いサンダルなどが見つかったことが捜査関係者への取材で分かった。 【画像】送検される平原容疑者 12月20日午後2時10分。北九州市の福岡県警小倉南警察署の通用口に姿を現した平原政徳容疑者(43)。白いTシャツに黒っぽい上着を着用。大勢の報道陣がカメラを向ける中、顔を伏せることもなく堂々とした足取りで警察車両に乗り込んだ。 平原容疑者を乗せた車は、待ち構える報道陣の脇を抜けそのまま福岡地検小倉支部へと走り出した。 捜査本部によると、平原容疑者は12月14日夜、北九州市小倉南区徳力のマクドナルドで中学3年の男子生徒(15)を殺害しようと刃物のようなもので腰を刺し大けがをさせた疑い。この事件では店を訪れていた男子生徒と中島咲彩さん(15)の2人が刺され、中島さんはその後死亡した。
福岡県警「特殊班」が自宅突入
平原容疑者が逮捕されたのは、12月19日の朝。福岡県警本部の特殊班約20人が、北九州市小倉南区の平原容疑者宅を取り囲み、玄関から捜査員が呼びかけるも返事がないため隊員が窓ガラスを割って自宅内に突入。当時、リビングで椅子に座り平然としていた平原容疑者を逮捕した。 平原容疑者は殺人未遂容疑について「確かにその行為を私はしました」と容疑を認めているというが、取り調べの際には激高することもあり、犯行の動機については一切、答えないという。
複数の刃物 黄色いサンダルも押収
捜査本部は、逮捕後の家宅捜索で平原容疑者が犯行時に使っていたとされる車両から複数の刃物を発見。いずれかの刃物が犯行に使われた凶器の可能性があるとみて鑑定を進めると共に、刃物を複数所持していた背景についても調べている。また、平原容疑者の自宅からは、犯行時に使用されたと見られる服や黄色いサンダルのような履き物も押収されたという。
なぜ襲った?‶面識ない”中学生
捜査本部が記者会見で「逮捕の決め手となった」と語る防犯カメラやドライブレコーダーの映像。現場付近の防犯カメラには、事件前に平原容疑者の車が何度も道路を行き来する様子や、その車が事件現場となったマクドナルドに入っていく様子も映っていたことが分かった。 面識がないとみられる中学生2人をなぜ平原容疑者が襲ったのか?捜査本部は、犯行の動機や計画性の有無などについて、これから本格的な調べを進める方針だ。 (テレビ西日本)
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