自分たちで「良い学校」づくり 生徒会主催で全校討論 長野県松川高校
長野県松川高校生徒会は25日、生徒が学校の課題について語り合う「全校ディスカッション」を開いた。学年別に計13のグループに分かれ、「校則とスマホルール」をテーマに意見を交わした。 同校では2012年に当時の生徒会が、ごみのポイ捨てや身だしなみ、あいさつなど改善すべき点があるとして「改善するためには役員だけではなく、全校生徒の意見を聞き、皆で考える場を持ちたい」と全校討論会を初めて開催。その後18年から、「自己肯定感とモラル、松川高校の魅力の確立」を目標に、「生徒のさまざまな声を聞き、良い面や課題を見つけて生徒会活動に生かしていきたい」と全校ディスカッションがスタートし、毎年2回開いている。 今年1月に開いたディスカッションでは、行事でのポイ捨てが課題として挙がり、文化祭やクラスマッチの片付けの時間にごみ拾い大会を企画するなど、新しい取り組みが生まれている。 今回は、生徒会が19年9月末に施行した、スマートフォンの学校での使い方を生徒が議論して自ら定めた「松川高校スマホルール」の見直しを主なテーマとして設定。「授業中、机上に出さず、マナーモードにし、触ることをしない」を原則に、公共の場での使用やSNS利用時に守るべきことを定めたルールについて、利用の現状を確認しながら、見直す点、さらに注意すべき点などを探った。 各グループで進行を務めた、生徒会内に設けるライブリーディスカッション班の生徒は「1年生には、校則を含め学校について知ってもらうとともに、生徒間の交流を深める機会になればうれしい。今回の討論をより良い学校環境、充実した高校生活につなげていきたい」と話していた。