広島・新井激白!「マエケンの穴は打線で埋める!」
ドジャースへポスティング入札で移籍した前田健太(27)が、古巣のマツダスタジアムで異例の惜別会見を行ったが、広島にとって深刻なのは、26試合、206イニングを投げ15勝8敗の成績を残したエースの穴をどう埋めるかだ。背番号「25」に戻り、リーダの自覚を持った新井貴浩内野手(38)は、チームの危機に際し「マエケンの抜けた穴は確かに大きいが、野手の頑張りでカバーする。優勝したいし、僕もフルシーズン戦力として期待に答え結果を残したい」と決意表明した。 「去年の打線のことで言うと、右肩上がりで活躍を期待されたキクマルコンビが大不振だった。若い2人は苦い経験をした。這い上がろうともがき、それが焦りにも変わってみえた。でも、あんな数字で終わるバッターじゃない。間違いなく今季は復活してくる」 新井が自分のこと以外について語るのは珍しい。 丸佳浩(26)は打率.249、63打点、19本。1番で起用されることが多かったが、出塁率は.361、得点圏打率も.198と低迷して、三振も143個と多く、チャンスをことごとく潰した。菊池涼介(25)も打率.254、32打点、8本、9盗塁。2014年は、3割をクリアした打率が大きく落ちた。1、2番のキクマルコンビの不振に、4番の不在。チーム打率がリーグブービーの.246で投手陣の足を引っ張ったのは間違いない。 「この2人は悔しい経験を生かす。2人が復活すれば、去年のようにピッチャーが好投しても勝てないというゲームは勝ちに変わっていくと思う。それに田中、堂林、野間という、まだまだ伸びる若い選手がいる。彼らはヤクルトの山田のような選手になれる可能性がある」 昨季、1点差負けゲームは、実に26試合を数えた。中継ぎ、抑えが崩れたゲームもあるが、やはり、あと1本が出ずに打てなかった試合が目立つ。今季は、中日から安定して3割近い数字が期待できるルナが加わったことも大きいだろう。