渡航費支援、総額4470万円 5300人から、今後の活動費に ノーベル平和賞の日本被団協
ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が、授賞式が開かれたノルウェーへの代表団らの渡航費支援のために募ったクラウドファンディング(CF)が15日に期限を迎え、約5300人から総額約4470万円の支援が集まった。 【写真特集】日本のノーベル賞受賞者 実際の渡航費(計1500万円程度)を上回る分は、引き続き国内外で核兵器廃絶を訴えるなど「今後の活動費に充てたい」としている。 日本被団協は8~13日の日程で、被爆者ら代表団と高齢の被爆者を支える家族計36人を派遣。代表委員の田中熙巳さん(92)が授賞式で講演をした他、同国首相との面会や現地の若者らとの交流などを通じ、核廃絶と平和の重要性を世界に訴えた。 ノーベル賞委員会が負担するのは授賞式に登壇した代表委員3人分のみだったため、11月15日からCFを開始。記者会見で支援を呼び掛けると、当初目標とした1000万円に初日で到達し、その後も支援の輪が広がっていた。 日本被団協は活動費用を募金や手弁当で賄っている。CFのコメントには「講演は力強く素晴らしい内容だった」「これからも若い力と共に息長く活動を続けてください」など応援メッセージが寄せられた。