トランプ氏、貿易担当上級顧問に対中強硬派のナバロ氏指名
[ワシントン 4日 ロイター] - トランプ次期米大統領は4日、対中強硬派のピーター・ナバロ氏を貿易・製造業担当の上級顧問に指名すると発表した。 ナバロ氏はトランプ前政権でも大統領補佐官を務めた。2021年1月の連邦議会襲撃事件を調査する下院特別委員会への協力を拒んだとして4カ月にわたり収監され今年7月に出所した。 トランプ氏は声明で、ナバロ氏の新たな役割における使命は「政権の製造業、関税、貿易政策の推進と伝達を成功させることだ」と述べた。 ナバロ氏は第1次トランプ政権で中国からの3700億ドル相当の輸入品に対する関税や鉄鋼・アルミニウムへの国家安全保障関税を擁護した。ナバロ氏の起用によりトランプ氏は新たな通商チームを完全なものにするとみられる。 トランプ氏は、実業家ハワード・ラトニック氏を商務長官に起用すると既に表明している。また、米通商代表部(USTR)代表には先週ジェミソン・グリア元USTR首席補佐官を起用すると発表した。グリア氏はトランプ氏の第1次政権でライトハイザー元代表の側近として中国などとの交渉を担当した。 ライトハイザー氏は、トランプ新政権の財務省や商務省トップとして候補に挙がっていたが、これらのポストが埋まってからは他のポストの候補者として名前が出ていない。