台風18号による東海道本線寸断 JR貨物は物流の危機にどう対応したか
JR東海、荷主の協力
今回の不通区間の発生でこの区間を管理しているJR東海に対しては、早めの復旧対応に「非常にありがたく思っている」と感謝の意を表明している。当初の復旧予定は10月20日であり、JR貨物としても救われた、ということであろうか。 一方、荷主の側の対応はどうだったか。ヤマト運輸は、「トラック輸送に切り替えて対応し、輸送力が足りないということはなかった」。また、東京貨物ターミナル駅~安治川口駅(大阪府)を6時間程度で結ぶコンテナ貨物電車「スーパーレールカーゴ」を運行させている佐川急便は、やはりトラックで代替輸送を行い、「事前に走れないとわかっているときは対応できる」と述べている。 JR貨物は、自身の自助努力だけではなく、荷主との協力により「物流の危機」を乗り切った。 (ライター・小林拓矢)