賭博規則違反の疑いで告発されたパケタ [写真]=Getty Images

　ウェストハムに所属しているブラジル代表MFルーカス・パケタが、イングランドサッカー協会（FA）から賭博規則違反の疑いで告発されたようだ。23日、イギリスメディア『BBC』や同『スカイスポーツ』などが伝えている。 　パケタは昨夏からイエローカードの枚数をめぐってブラジルで賭けが行われていたとして、FAや国際サッカー連盟（FIFA）から調査を受けていることが明らかとなっていた。同選手本人は一貫して賭けに一切関与していないと主張しており、報道にショックを受けていることが伝えられていた。 　そんななか、今回の報道によると、パケタは賭博市場に影響を与えるという不適切な目的で意図的にイエローカードをもらった疑いでFAから告発されたという。対象となっているのは、2022年11月12日のレスター戦、2023年3月12日のアストン・ヴィラ戦、同年5月21日のリーズ戦、同年8月12日のボーンマス戦の4試合が挙げられている。 　これを受け、FAは「彼は賭博市場に影響を与えるという不適切な目的で一人もしくは複数人が賭博で利益を得るために、意図的に審判からカードを受け取ろうとし、これらの試合の進行、行為、そのほかの側面に直接影響を与えようとした」と声明を発表している。 　一方のパケタは自身のX（旧：ツイッター）を更新し、「FAが僕を告発したことに非常に驚き、動揺している。9カ月間、僕は捜査のあらゆる段階に協力し、できる限りの情報を提供してきた。容疑は全面的に否認し、汚名を晴らすために全力で戦います。進行中の手続きのため、これ以上のコメントは差し控える」と疑惑を完全否定している。 　また、ウェストハムのスポークスマンも「クラブはルール違反の疑いでルーカス・パケタがFAの告発状を受け取ったことを認める。ルーカスは断固として違反を否定しており、今後も彼の立場を断固として擁護していく。クラブはプロセス全体を通して寄り添い、サポートを続けるつもりであり、問題が解決するまでこれ以上のコメントは差し控える」と同選手のサポートを行なっていくことを強調している。 　なお、6月3日までに容疑への対応をすることが求められているパケタは、仮に違反が証明された場合、長期の出場停止処分が下されることが予想されており、今後の動向には注目が集まっている。