【高校野球】須磨翔風4強入り エース右腕・槙野遥斗が巨人などプロ2球団の前で3失点8K完投
◆春季兵庫県大会 ▽準々決勝 須磨翔風5―3神戸学院大付=延長11回タイブレーク=(29日・ウインク球場) 春季兵庫県大会は準々決勝が行われ、須磨翔風が延長11回タイブレークで神戸学院大付を破り、4強入りを決めた。プロ注目の最速143キロ右腕・槙野遥斗(3年)が7安打3失点(自責1)8奪三振で完投。「最初から思った球がいかなかった。途中からだんだんと思った通りになってきて、最後は気持ちです」と166球の力投を振り返った。 巨人や日本ハムのスカウトが視察する中、槙野はマウンドの傾斜や固さに苦戦し、初回から毎回走者を出すピッチング。1―1の6回、内野安打と死球で無死一、二塁にすると、2つの暴投で勝ち越しを許した。「カーブを多投し、真っすぐもキレが良くなった」と以降は踏ん張った。9回に味方が追い付くと、2―2のまま迎えた延長11回に3得点。最後は槙野が1失点にしのぎ、試合を決めた。 冬は、フォームの改善に取り組み、「体が開くのを修正した。股関節の柔軟性を意識して、だいぶ真っすぐになった」と槙野。試合を追うごとに成果を実感する。昨秋の県大会は準優勝し、初出場の近畿大会では初戦で智弁学園(奈良)を撃破。準々決勝で耐久(和歌山)に敗れ、センバツ出場には、あと1歩届かなかった。「秋(県大会で)2位になったのが、たまたまじゃないという結果を出したい。ベスト4では満足していない。優勝を目指したい」と右腕。まずは2季連続の決勝進出へ、準決勝で昨夏の兵庫大会準Vの明石商に挑む。
報知新聞社