菅井友香

菅井友香が、現在放送中のドラマ「ビジネス婚―好きになったら離婚します―」(毎週木曜深夜1:29ほか、MBSほか)に超特急・草川拓弥と共にダブル主演で出演中。 【写真を見る】ドラマ「ビジネス婚―好きになったら離婚します―」に出演する菅井友香 同ドラマは、連載開始からわずか8カ月で1800万PVを突破した人気同名電子コミックを実写化したもので、恋愛に自信が持てない"バリキャリ女子"と"ハイスペ社長"の"訳あり結婚生活"を描いたラブコメディ。菅井は主人公の佐山雅を、草川は恋愛感情抜きの結婚がしたい堂ノ瀬司をそれぞれ演じる。 不動産会社の敏腕営業マン・雅(菅井)は、彼氏との6年記念日に振られ、恋愛よりも仕事に生きることを決意する。そんな矢先、訳あって恋愛感情抜きの結婚がしたいIT企業の社長・司と出会う。仕事を第一に考える雅の姿を見た司は、雅に自分とのビジネス婚を提案。「互いに恋愛感情を持ったらすぐ離婚」という条件の下、2人の結婚生活が始まる。 今回、菅井にインタビューを行い、初挑戦となるラブコメ作品の感想や草川の印象、撮影中の思い出、最近の変化などについて語ってもらった。 ――初めて出演を聞いた時の感想は？ 「すごくびっくりしました。ラブコメは初めてでしたし、原作を読ませていただいたら、雅はキラキラしていてすごくかわいくて『自分でいいのだろうか』という思いもあったのですが、『こんなに嬉しいことはない』と、挑戦させていただきたいという思いでした」 ――初挑戦となるラブコメはいかがでしたか？ 「最初はすごく難しかったです。見てくださる方にハラハラドキドキを届けなければいけないというところで、監督からも『ドキッとした瞬間を、もっと分かりやすく表現してほしい』と指示をいただいたのですが、どの程度まで表現していいのかその加減がわからなくて大変でした。原作の雅は時に絵のタッチが変わって顔の造形が変わっていたりしたので参考にしながら、現場では思いっ切りやって(監督の演出に合わせて)やりすぎてしまったら少しずつ減らしていくのがいいかもしれないなど、毎日トライ＆エラーを繰り返しながら演じていました。でも、個人的にコミカルなものは好きなので、弾けるところは弾けたりして、現場で褒めていただいたりすると嬉しくて！大変な部分もありましたが、すごく楽しんで撮影することができました」 ――雅を演じる上で気を付けたことは？ 「雅は真っ直ぐ一生懸命で、いろいろなことに感動できる内面の美しさが出ていると思ったので、そういったところを意識しました。また、埼玉の団地で育って、両親や弟からの愛情を受けて家族仲良く過ごしていたり、何でも話せる友達がいたり、会社では尊敬する上司がいたりと、すごく周りの人に恵まれているので、そういった要素も(人格形成に)影響を与えているのかなと想像しながら雅を作っていきました」 ――ご自身との共通点は？ 「雅はすごく相手に合わせてしまう部分や、相手のことを慮って相手の求める正解を引き出そうとするところがあると感じていて、自分も誰に対してもそうしてしまうことがあるので、すごく共感できました。だから、司さんや(雅の上司の)九重さん、(司の部下の)潮さんの雅に対するせりふが、雅にとっても自分にとっても刺さって、会話もスムーズに自分の中に落とし込むことができました」 ――雅の見どころを教えてください。 「何度失敗してもめげずに頑張って、少しでも状況を良くしていこうと走り続けるところが彼女の魅力かなって思います。あと、スタイリングもすごく素敵なので、ヘアメイクやファッションにも注目していただけたら嬉しいです。私も最近雅のファッションに影響されています(笑)」 ――ほぼ初対面の男性といきなり結婚をするという、なかなか現実離れした設定を視聴者の方に共有してもらうために努めたことは？ 「司さんからのビジネス婚の提案を承諾する初回の『ご提案、お引き受け致します』という場面は、すごく大事なところだったので監督ともたくさん話しました。(ビジネス婚は)なかなかあり得ないことなのですが、雅の中では、元彼に振られて仕事を頑張ろうと思っていたことや、仕事として物件のPRを成功させたいという思い、これをきっかけに両親に家を買ってあげるという夢に近づけるかもしれないという期待感など、いろいろな考えが頭の中で巡って決めるという、雅にとって一世一代の決断でもありましたので、とても大事に演じさせていただきました」 ――草川さんとの共演はいかがでしたか？ 「最初は、すごく静かで真面目な方という印象でした。というのも、初めはなかなか会話が続かなくて、『この間をどうしよう』とか『私の話つまらなかったかな』とかいろいろ考えてしまったんですけど、撮影を重ねるにつれて人見知りであることやご自身の性格についていろいろ話してくださって、私も自然と心を開くことができました。程なく、互いに笑いをこらえるのが大変なくらい距離が縮まりました。そんな中で、大事なシーンの前日では、私が心配していたのを察してくださったのか、『明日は体力的にも精神的にもしんどいと思うけど、自分は台本に書いてあること以外やらないし、かといって気持ちを止めるのも違うと思うから、グッといくから』と言葉をかけてくださって、本当に草川さんの誠実さと優しさに救われました」 ――撮影の合間での草川さんとの思い出は？ 「2016年の欅坂46としてデビューしたての頃に、超特急さんと同じフェスに出させていただいたことがあって、その時に『サイレントマジョリティー』を超特急さんがカバーして踊ってくださったんです。その時のお話をさせていただいたら、『手、めっちゃ回したわ』っておっしゃって、2人で『サイレントマジョリティー』の振付けを思い出したりしました」 ――ビジネス婚という雅にとっての大きな変化を描いた物語ですが、ご自身の最近の変化を教えてください。 「運転免許を取ろうと思い、教習所に行って実際に運転しました！それでちょっと大人になったな、と(笑)。学生の時に取られる方が多いと思うのですが、私にとって運転はハードルが高く感じていて、このドラマの撮影現場でも岡本夏美ちゃんや井上想良さんや草川さんにも『運転下手そうだよね(笑)』って言われていたので、自分でも『下手かな』って思っていたんですけど、最初の実車ですごく上手だったので『意外にできるじゃん！』って(笑)」 ――免許が取れたらどこに行ってみたいですか？ 「金沢や長野など少し東京から離れた美術館に行ってみたいです。MCを務めさせていただいている番組で出会った作家さんの作品を展示している美術館を調べると結構遠いところが多かったので、そういうところに休日に自分で運転して行けたら最高だなって思います」 ――最後に、視聴者の方々、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。 「この作品はたくさんのトキメキが詰まっていますし、登場人物がそれぞれ魅力的で、すごく楽しい気持ちで見ていただけると思います。ちょっと非現実的な設定ではあるかもしれないけれど、それが逆にわくわくします！夢を持って一生懸命生きている不器用な2人を応援しながら見守っていただければと思います」 文＝原田健　撮影＝中川容邦 ヘアメイク＝犬木愛 (agee)　スタイリスト＝杉本学子（WHITNEY）