【独自】砂漠の国・UAE豪雨の原因は「人工降雨」だったのか? 現地でまことしやかに流れる恐るべき情報
1949年以降、史上最多の雨量
一年を通じて滅多に雨が降らないはずの砂漠の国・アラブ首長国連邦(UAE)を記録的な豪雨が襲った。これは異常気象で片付けるべき話なのか、それとも、別の何か要因があるのか。 【写真】再逮捕された「美人すぎる寝屋川市議」の写真集全カットを公開 地元当局は否定しているが、市民の間では人工降雨説も根強く囁かれている。実際のところは何だったのか。 UAEの英字紙ザ・ナショナルなどによると、国立気象センターは、現地時間の4月16日午後9時までの24時間に、UAE東部アルアインで降雨量254ミリを観測した。UAEの平均降雨量の2年分にあたり、UAEとして独立する前に英保護領だった1949年以降、記録がある範囲で史上最多の雨量だったという。一方、ドバイでは16日の24時間に142ミリが降り、年間降雨量の94.7ミリを大幅に上回った。また、北部のラスアルハイマ首長国では洪水で1人が死亡。隣国のオマーンにも豪雨はおよび、19人が死亡した。 UAE各地で道路の冠水や洪水が発生し、都市の至る所で通行不可能なエリアが発生した。基本的に年間を通じて雨が降る日は数日程度しかないUAEでは、大雨を想定した排水目的のインフラが整っていない。売り場面積が世界最大規模のショッピングモールとして有名なドバイモールでも天井からの雨漏れや店舗に雨水が流れ込む様子が見られた。富裕層が多く住む都市だけに、ポルシェやロールスロイスなど多数の高級車が水没している様子もSNSなどに相次いで投稿された。 ドバイでは世界最大規模の暗号資産イベント「TOKEN2049」(4月18~19日)の開幕直前のタイミングでもあった。ドバイ国際空港に到着した日本人を含めた多くの旅行客がタクシーやメトロなどの交通機関が利用できず、空港で足止めになる事態に陥った。 空港の滑走路も一時冠水した影響で、空港自体が機能停止し、遅延や運休が相次いだ。キャンセルになった日本便は、成田、羽田、関西国際空港行きがそれぞれ1日1便しかないため、多くの日本人搭乗客が少なくとも最低丸1日帰国を待つ羽目になった。