ロシアのインフレはピークアウト、利下げ開始には不十分=中銀総裁
[モスクワ 10日 ロイター] - ロシア中央銀行のナビウリナ総裁は10日、インフレはピークを過ぎたが、利下げを開始するにはなお鈍化ペースが不十分との見方を示した。 先月のロイター調査によると、中銀は4月26日の次回会合で過去2会合に続き政策金利を16%に据え置くとみられている。2月以前は5会合連続で利上げしていた。 ナビウリナ氏は下院で、昨年の強い消費需要とルーブル相場低迷に対応した金融引き締め政策には効果があったと説明。「利上げしていなければ、昨年のインフレ率は7.4%をはるかに上回っていただろうし、今も加速し続けていただろう」と述べた。 その上で「インフレ鈍化が必要なペースに達したと確信したら利下げに入る」と述べたが、具体的なペースには触れなかった。 中銀は3月、今後のディスインフレ傾向のペースを判断するには時期尚早との姿勢を示していた。 ロイターのアナリスト調査では、年末時点のロシアのインフレ率は12.5%と予想されている。中銀目標は4%。