12月18日夜、千葉県柏市の住宅の敷地内で50代の夫婦が何者かにナイフのようなもので刺されるなどして死亡した事件で、県警は19日午後、公務執行妨害の疑いで事件の事情を知るとみられる知人の70代の男を逮捕しました。 　県警などによりますと、死亡したのは、この家に住む渡来敏明さんと妻の礼子さんのいずれも59歳の夫婦です。 　18日午後6時すぎ、柏市高柳の住宅で「血だらけの人が倒れている。10分くらい前には女の人が争うような声が聞こえた」と近くに住む女性から110番通報がありました。 　住宅の敷地内では渡来さん夫婦が胸や顔などの複数か所をナイフのようなもので刺されるなどして意識不明の状態で病院に搬送され、その後死亡が確認されました。 　県警は19日午後、事件の事情を知るとみて行方を捜していた知人の70代の男を公務執行妨害の疑いで逮捕しました。 　捜査関係者によりますと渡来さん夫婦は以前不動産業を営んでいて、逮捕された男との間に金銭トラブルが生じていたという情報があるということです。 　男の家は殺人事件の直後に近くで発生した火災の火元とみられ、県警は関連を調べています。