‟中指クイクイ男”にSNS騒然 被害女性「触られてない以上は我慢するしかないですか?」
撮影は有効な対抗手段? デメリットも…
昨今、迷惑行為を受けた際などに、行為者にカメラを向ける・撮影することが、対抗策のひとつとして定番化しつつあるようだ。今回のケースでも、被害女性がカメラを回したことでそれに気づいた男性が “逃げた”という。 中井弁護士は対抗策としての撮影について、「相手方に対する心理的な抑止にはなると思いますので、撮影するだけでSNSでの拡散をしなければ、対抗手段として有効と評価できる部分もあります。 ただし、許可なく撮影することで肖像権侵害を主張されたり、動画が拡散することで、場合によっては名誉棄損に該当するリスクもあり、弁護士としては安易に撮影することが良いと言い切るのは難しいです」と語った。 いまやSNSによる動画拡散には大きな影響力があり、投稿する側にもリスクが生じることは忘れてはならない。 警視庁は弁護士JPの取材に対し、「事件化できるかは個別の判断になりますが、たとえ“接触”がなかったとしても、迷惑行為の被害については我慢せずご相談ください」と回答した。ネット上のバズりに比べると、警察の捜査は“即効性”がないように感じるかもしれないが、自分の身をさらなる被害から守るためにも安全牌を取ってほしい。
弁護士JP編集部