児童への真っすぐな愛、丁寧に 「放課後カルテ」で小学校教師役の森川葵
「放課後カルテ」 日本テレビ系 土曜午後9時 生徒役で学校を舞台にした数々の作品に携わってきた。12日スタートする本作では小学校6年2組の担任教師の篠谷を演じる。 【場面カット】大学病院から学校医に赴任した牧野（松下洸平）と、篠谷は対立する 「そういう年齢になったんだと出演依頼を頂いたときに感じて。そうだよね、大人になったよね」と実感を込める。 クランクイン前にスタッフから、教師らを取材したメモをもらった。印象的だったのは、3学期が始まる1月から自分の色を薄めていく教師がいること。教師のタイプはさまざま。4月から新年度になり、児童に「前の先生はこうしてくれたのに…」と思わせないためだという。 「ここまで児童たちのことを考えてくれているんだと驚きました。苦労が多い大変な職業ですよね」 物語の主人公は、大学病院から小学校に学校医として赴任してきた小児科医の牧野（松下洸平）。児童たちの小さなSOSを見逃さず、隠れた病とその原因に向き合い、児童たちを救っていく姿を描く。だが、牧野は無愛想で口も態度も悪く、児童たちに怖がられている。児童を第一に考える篠谷は、牧野を快く思わず、対立する。 「最初は『何で、そんな対応なの』とぶつかり合うんですけれど、正直に伝えたいことを言い合える関係性に変化していったらいいのかなと思います」と語る。その一方で、篠谷は真っすぐ過ぎる故に児童たちの感情の細部、SOSを見逃すことがあり、「結局は牧野先生が気付く。そういうところに篠谷先生は焦り、牧野先生に少し嫉妬している。自分だって頑張って児童たちと向き合っているのにって。その部分と児童たちへの愛を丁寧に描いていきたいです」と意気込む。 牧野は、居眠りばかりしている女子児童、体調不良を隠し裏山に同級生と登った男子児童らの言葉にできないSOSに気付き、彼らを病から救う。 「体の病も心の病も両方を扱うので、いつか視聴者の皆さんの役に立つかもしれない。見応えのあるドラマです」 現在29歳。20代を満喫し、30代を迎えるための準備期間だという。
