ヒュルケンベルグ、小松代表率いる新体制下で「誰もエンジニアの彼にデタラメは言えない」変化にはもう少し時間が必要?
小松礼雄がチーム代表に就任するなど、新体制でシーズンに臨むハースF1チーム。ドライバーのニコ・ヒュルケンベルグは、その効果が発揮されるまでにはまだ時間が必要だと語った。 【F1ギャラリー】新車の秘密をクローズアップ! F1バーレーンプレシーズンテスト:ピットレーン直送便 チームとしてステップアップするために、今のハースに何が必要なのかという質問を受けたヒュルケンベルグは、これまでシーズン中にマシンのパフォーマンスを底上げできなかったことが、大きな問題だったと考えているという。 「昨年は、年を追うごとにパフォーマンスを発揮できなかったことが大きな問題だったと思う。つまり、開発を進めたけど何も変わらなかった。これが明らかに問題なんだ」 そうヒュルケンベルグは語った。 「僕が言いたいのは、シーズンをスタートした時点では決して悪くなかったということだ。でも、シーズンが進むにつれて、他チームが成長し僕たちを凌駕し、僕たちは立ち止まってしまった」 「だから今年はその面でもっといい仕事をする必要がある。昨年も、何が問題かはわかっていたが、それを解決することができなかった。そのためのアイデアを持っていなかった。そして、その点でもっとうまくやることが今年の目標であり、仕事であるはずだ」 「どこが限界なのか、その答えは誰にもわからないと思う。でも今のところは、競技の面で非常にタフで困難な年だった昨年から回復することのほうが重要だと思う」 小松が新チーム代表に就いたことで、チームにどんな違いが生じているかという質問には、エンジニア主導のチーム代表となることに対する期待を口にした。 「言うまでもなく、彼は(前任のギュンター・シュタイナー)全く違う男で性格も違う。それは明らかだね」 「彼はエンジニアだから明らかにバックグラウンドが違うし、多くの経験とノウハウを持っている。エンジニアが彼にデタラメを言うことはできないし、誰も彼にそんなことはできない」 「彼は何が起こっているかを知っている。彼は技術的な側面から物事を非常によく見ていると思う。彼は多くの構造を最適化し、今あるものを最大限に生かそうとしている」 新しいチーム代表の下で、チームのオペレーションに適切な変化はあったかという質問について、ヒュルケンベルグは問題はオペレーションではなく、シーズン中の開発体制だと答えた。 「いや、オペレーションは昨年の問題ではなかった。問題はむしろ、すべての開発や設計が行なわれているファクトリーからきているんだ」 「昨年末にテクニカルディレクターが退任し、組織の再編が行なわれた。それがシーズンの始めに、アヤオがやったことだ。そしてまだその直後であり、通常こうした変化には数ヵ月を要するモノなんだ」