【バレー】大河正明バイスチェアマン(JVL)がブレス浜松を視察。「Vリーグは稼ぐ力を身につけてほしい。浜松にはトップリーグのチームがない。ブレスは地域のシンボルになれるポテンシャルがある」
2月17日、ジャパンバレーボールリーグ(JVL)の大河正明バイスチェアマンがブレス浜松のホームゲーム(サーラグリーンアリーナ開催)を視察に訪れ、試合に先立って記者会見を実施した。(会見主催はブレス浜松) 大河正明バイスチェアマンは、「バレーボールは潜在力の塊。代表に比べリーグ戦が今一つ盛り上がっていないことに歯がゆさを感じている。そうなってしまったのは地域密着への取り組みに課題があると感じている。強く広く社会のためになるリーグ、稼げるリーグを目指したい」と報道陣を前にSVリーグの目指すところを述べた。 「浜松のチームに何を期待しているか」との質問には、「約80万人の人口がいる都市であるのに各スポーツのトップリーグに所属するチーム、本拠地を構えるチームが存在しない。SVに加盟できるかどうかの審査はまだこれからのことだが、(ブレスは)市民、行政、パートナー企業を巻きこんで浜松のシンボルになれるポテンシャルがある」と先々への期待を述べると同時に、「チームの強さはV1チームほどではなくとも、お客さんはV1チームよりも来ているような状況を目指してほしい。この倍くらいのキャパシティーのアリーナを埋める力をつけてほしい」と課題も提示した。 バレーボールは野球やサッカーと異なり、複数のチームを応援することが許容される空気がある。地域密着型のリーグ改革でそれをつぶしてしまうことにならないか、との質問には、「まずは会場をある程度固定すること。それによりお客さんも観戦がしやすくなると考えている。例えばバスケットボールでは愛知のチームを巡回するような観戦文化も維持されている」と説明した。 SVリーグ初年度のチーム数(女子)については、あくまで現時点での推測としたうえで、「12ないし14チームを考えている。ただ奇数はリーグ運営上難しいので偶数チームになるだろう」と回答した。また、「SVリーグ加盟希望数が増えてきた場合には、2部制や入替戦の実施もこれからの検討課題」と述べた。 「V1のチームが外れて、V2のチームがSVに入ることはありえるのか」との質問には、「売上、ホームアリーナ、事業規模などを個別にヒアリングしている。(現カテゴリーよりも)SVチームとして求める要件を満たせる方を優先する」 と説明した。
同席した大林素子・ブレス浜松GMは、「急にいろんなことが気になってしまいました。うちは大丈夫なのかと(笑) ただ、いつもどおりの私たちがいつも通りにやっていることを見ていただけたらと思いますし、チームはこれからどんどん変わっていくのでよろしくお願いします」と締めの挨拶を述べた。
堀江丈